先日、研究所では現代アーティストの松岡徹さんの特別講義が行われました。


松岡さんは、愛知県を中心に活躍されている作家であり、名古屋芸術大学美術学部アートクリエイターコースの准教授でもあります。
御自身の作品や大学でのお話、取り組んでいるプロジェクトについてお話ししていただきました。
下の画像、頭に大きな人の顔の被り物をしているのが松岡さんです。
松岡さんは、ウルトラマンや仏像、地元のお祭りの鬼などから影響を受けたそうです。
学生時代は版画を専攻していたと知り驚きました。
(学生時代の平面作品↓)
しかし、卒業製作では立体を制作。
卒業後は紙を使った大きな作品を多数発表されました。
そして、2005年にスペインへ。バルセロナ大学に留学します。
留学中、日本で作品の素材として使っていた紙と似た物を見付けられなかったことが、逆に素材に縛られない自由な作品製作へと繋がったそうです。
(留学中の作品↓)
(木彫の作品↓)
日本に帰国してからは、地域に密着したパブリックな作品も数多く制作されました。

こちらは、北名古屋市の「旧加藤邸」での作品。
加藤邸と名前はあるが加藤さんの写真は残っていないので「加藤さんはこんな人だったのでは」と想像して作ったお面を
見に来た人に被ってもらい、加藤さんになりきって写真を撮ってもらうというもの。
↓
松岡さんはワークショップも数多くされております。
その中には子供向けのものも多くあります。
松岡さんが長くかかわっているプロジェクトの一つに、愛知県西尾市のアートの島「佐久島」があります。
地域おこしとしてのアート。佐久島には、島の一部となった松岡さんの作品が沢山あります。
なんと絵本も出版しております。
自身の表現としてだけではなく、人と人、人と地域を繋げるアート。
アートの多様性と可能性を再確認した講義となりました。
最後に松岡さんの素顔を↓

松岡さん、ありがとうございました。
(K)
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