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キルンⅡ 講評会


造形科2年生キルンクラスの講評会が行われました。
2年生における最初の課題テーマは、「独自の表現を探る」です。


今まで興味があった世界や環境、バックグランドから一歩踏み込んだ中で、テストピースや実験を行い独自の表現や自己の世界を展開するというものです。また、自分が影響を受けた作家について研究し、それを作品に活かします。どのような理由から魅力を感じるのでしょうか。考えてみることが自分自身を知ることにも繋がります。

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1年生では新たな技法を学んだり、「自然物」や「形態」という具体的なテーマに沿って制作を行ってきました。2年生においては、自分で制作テーマやスケジュールを決めて制作します。テーマ設定や時間配分に戸惑った学生も数人いましたが、今回の講評会まで精一杯努力してきました。
4月から田先生にキルンクラスを担当していただいています。先生は、主にワックスやシリコンを用いた原型制作をされていることもあり、学生の皆さんは新しい制作プロセスを学ぶことができました。
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講評会には渋谷先生にも加わっていただき、学生1人1人の作品について講評をいただきました。様々な実験を行い、その中から得たものを作品化すること、また小さな世界に留まらずチャレンジしていって欲しいというコメントをいただきました。渋谷先生、ガラス美術館のお仕事で忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました。
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今年度のキルンⅡ選択者は11名です。研究テーマや興味があることも様々ですが、普段の制作ではお互いに意見を述べ合い協力し合うなど、楽しい雰囲気です。9月に開催されるキルン展の準備も徐々に行われています。企画やギャラリーとの交渉、案内状の制作など分担された仕事を各自がしっかりとこなしています。今回の講評会で発表された作品がどのように展開されていくのでしょうか。展示会がとても楽しみです。
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いくつかの作品をご紹介します。
キルンワークの中には、電気炉を用いてガラスを溶着したり、曲げたり、鋳込んだりする様々な技法があります。今回は、基本的な技法を応用し、新たな可能性をうかがう作品が数点ありました。左の作品は、砂型を用いて成形されたもので、自然から感じた優しさを風のラインに重ね合わせて表現した作品です。リサイクルガラスをもとに成形されたこの作品は、視覚的にもプロセス的にも独特な表情を持ち合わせます。

右の作品は、電気炉内でガラスに熱を加えて意図的に変形させること、それに加えて自然に変形するという偶然性をも活かした作品です。既に、ガラスを自在にコントロールするためのアイディアが数多くあるようです。今後の展開が楽しみですね。
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左下の作品は、「生命の巡り」を表現したもので、魚や海藻などのモチーフを繊細に表現しています。鮮やかな色味や細部までわたる丁寧な造形が引き立つ作品です。色ガラスの充填方法やガラスの厚みを改善することで完成度を高めます。色彩豊かでユニークな造形から、作者の「自然界」に対する認識の仕方が伝わってきます。

右下の作品は、キルンワーク技法の1つであるパート・ド・ヴェールを用いて制作しました。テーマは「祈り」や「人が去っていく時に抱く喪失感」です。絵画的な要素を加えるため、四角という形状で表現したそうです。ガラスの繊細さ、独特の乳濁で淡色の色味や柔らかい表情がうまく活かされた作品で、作者の「祈り」に対する感情が伝わってきます。
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今回の講評会では、実験段階でやりたいことが明確でない学生もいました。自分にしか感じえないことがきっとあるはずです。自分自身と向き合い一番表現していきたいことを見つけていってください。
7月には卒制面接も始りまります。限られた時間を大切にして制作に向かい合っていきましょう。2年キルンクラス頑張れ!!!(E)

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