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造形科1年生 基礎造形 平面講評会


 毎週金曜日の午前中に行われている平面の第二課題「色彩の研究」の講評会です。
キーワードは色です。自分でテーマを設定して研究しなさいという課題で、6月下旬から始まりました。前回の鉛筆デッサンと比べるとかなり自由な課題といえますが、それだけに戸惑った学生も多かったようです。なかなか自分のテーマを決められずに全体的に遅いスタートとなりました。
 その中からいくつかご紹介します。

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 身の回りから抽出した色で染色をしています。
ターメリック、シナモン、緑茶、赤ワイン、ハーブティーなど。やさしい色合いですが、素材によっては2度、3度と染めないと色が入ってくれないものもあったそうです。今後、ガラス作品の展示にも使えればという構想もあるようなので楽しみです。







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 彼女は千代紙を使って色見本を作りました。同じ色でも柄によって印象が違うところに着目しました。そして紙があると鶴を折ってしまうというクセ(!?)があるそうで、千代紙の下には鶴も貼られています。
 出来上がってみると重なりがごちゃごちゃして見えてしまうので、貼り方をもっと考えれば良かったと言っていましたが、少し離れてみると何とも言えないグラデーションがきれいでした。






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 これは何でしょう?
石膏に色を混ぜて薄くたら〜っと流したものです。今まで積極的に色を使うことがなかったので、色と色を組み合わせることでできる関係から、どんな組み合わせに違和感を感じるかを検証したかったそうです。
石膏と混ざることでできた淡い色と、下の少し光沢のある黒いアクリル版に不思議な形が組み合わさって絵画のような面白い作品に仕上がりました。





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 この学生はきれいな色合いの写真がたくさん載っているスムージーのレシピ本から色を抽出しました。本の中から選んだページに使われている色と割合を忠実に再現しています。使われているのは刺繍糸です。

 さらに中央を楕円や四角にくり抜いた白と黒の台紙をあてることで色見本をトリミングして見ることもできます。細部まで丁寧な仕事で気持ちのよい作品です。
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 手芸が好きで生地をたくさん集めている学生は、色見本まるごと自分が持っている生地で作ってきました。同じ生地でも裏と表では見え方が違います。縫いつける糸の色によっても印象が変わってきます。この色見本がガラス作品の制作にどんな風に生きてくるのでしょうか。後期の作品にも期待したいと思います。







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 中には必要に迫られてガラスの色見本に取り組んだ学生もいます。研究所にも色見本はありますが、すべての色が揃っている訳ではありません。それを補うような色見本ができました。
 西先生からは「ひとつしか作らなかったの?もうひとつあったら誰かが買ってくれたんじゃない(笑)」確かに欲しい人はたくさんいそうです。



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最後はこの作品です。
ゾートロープという装置で、映像がない時代に静止画を動いているように見せるためのものです。日本語では「回転のぞき絵」と呼ぶそうです。
 今回は絵ではなく、隙間から短冊状に切られた色をのぞけるようになっています。色紙にはバリエーションがあるので自分で入れ替え可能です。みんな交代で見せてもらいました。何か発見はありましたか?


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 クラスメートの作品を見てハッとした学生も多かったのではないでしょうか。
この課題の始まりから講評までは、夏休みを含めて2ヶ月と少しありました。16人に与えられた時間は同じです。テーマを決める決断力と、課題を楽しむ気持ち、夏休みの時間の使い方について考えさせられる講評会でした。(A)


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