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学校ブログ [ 特別講義の最近のブログ記事 ]



先日、作家の中田一志氏の特別講義が行われました。


中田さんは1994年にイギリスのロイヤルカレッジオブアートを卒業後、
フィンランドを拠点にヨーロッパ、アメリカ、中国で写真やガラスを用いて
アートプロジェクトや作品を発表しています。


中田氏作品①.JPG
中田氏作品②.JPG


また、教育の現場ではフィンランドのアールト大学デザイン芸術建築学部デザイン学科、
ハンガリーのモホリナジュ美術大学で教鞭をとっています。


EU感でのプロジェクト運営等、デザイン&アートの両方の研究に携わり、
日本国内はもとより、世界中でご活躍されている作家さんです。


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フインランドとポーランドと日本の大学の、3校での合同プロジェクトの紹介。


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中田さんの近年のプロジェクトの紹介等もありました。



レクチャー後に、場所を変えてデモンストレーションを行いました。


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TIGAスタッフとはもちろん初めての共同作業。適確な指示を送ります。
実践は、レクチャーとはまた違う緊張感が漂います。



中田氏デモ②.JPG


スタッフが吹き竿を持ち出し、準備をはじめました。
今回はスタッフ3人が3人とも、それぞれ同じくらいの量のガラスを竿に巻き取り、
温めたガラスを台に乗りながら同時に息を吹き込み、1つの形を作る(?)というデモを見せてくださいます。


説明では想像がつきにくいと思いますので、実際の写真をご覧下さい。


中田氏デモ③.JPG


スタッフ3人が台に上り、竿の先に付けたガラスを下に向けています。
それを中田氏さんが1つにくっつけて、同時に息を吹き込んでいきます。


中田氏デモ④.JPG


息を入れるのを誰かが少しでも早かったりすると、形がその部分だけどんどん変形していきます。
その状況を冷静に判断しながら、中田さんはスタッフに「吹く」「止める」「弱く」等の指示をし、
作品の形を作っていきます。まるでオーケストラの指揮者のようです。


中田氏デモ⑤.JPG


作品は無事に出来上がりました!!
制作をしたスタッフだけでなく、見学していた周りの学生たちも、中田氏さんのデモンストレーションに
大きな拍手を送ります!!


中田氏デモ⑥.JPG


出来上がった作品がこちら。
吹きガラスと聞くと、コップ等を思い浮かべますが、全く違う物が出来上がりました。

普段制作ている環境とは、スタッフも道具もガラスも違います。初めて作業する場所で全てをまとめ、
作品を成功させることはとても難しいことです。
しかし、スタッフ3人の息、周りのオーディエンスの熱気等、それらを1つの世界にまとめあげ、
中田さんの作品は出来上がりました。


中田さん、楽しいレクチャー&デモンストレーションをありがとうございました!!



(S)










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5月に入りとても過ごしやすく緑の綺麗な時季真っ只中の富山です。
さて今年度最初の特別講義は写真家の斎城卓氏を迎えて行いました。




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シャツに短パンという涼しげな出で立ちの斎城さん。
写真やガラスというジャンルを超えた講義は大変参加者にとって有意義な時間となりました。




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今回は今までとは違い写真が空間を包むようなセッティング。
大変贅沢な空間となりました。





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司会進行は中神先生!
芯とキレのあるツッコミは勉強になります。




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特別講義前に出されたお題「本物と偽物(ハイブリット?)」
さらに講義中に幾度と出てきたワード「真実は最低二つある」

???うむうむ、、、、???




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さらには「二つの真実の中間の重要性。中間は流動性がある。」
「勘、VISIONのクオリティを最高に上げていく。ググッと来ること、その分解。」
「VISION無しには何も起こらないし始まらない。ただのテクニックとか」

ん、、、ふむふむ、、、



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「人間は自然ではありません」
「ガラスは距離があるから面白い」
「距離のある人になりましょう。距離のあることを都会、距離のないことを田舎という。これはエリアの話で言っているわけじゃない」
「距離=〜ということ、〜というもの、〜のような」

、、、むむむ!!!




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「カッコイイこと。中間がカッコイイ。ハイブリット。」
「分解して再構築する。」などなど。。




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さあ、色々課題が増えましたね。
あっという間の二時間でした。
この後はそれぞれで深めていく時間だと思います。

斎城さんが最後に話してくれました。
「行こうぜ!!!!」



ブログ初の投稿でした。ありがとうございました。
もうすぐ春のワークショップ!次回の特別講義も楽しみです。


(ミヤモトタカキ)





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12月18日は特別講義でした!

今回の講師は、作家の小野耕石さんです!!


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平面作品「Hundred Layers of Colors]」シリーズで知られる小野さん。
作品は、シルクスクリーンという版画の技法を用いて制作されています。








小野さんの作品を遠くから見ると、
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とても美しい平面作品に見えます。



もう少し寄ってみましょう。

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何層も色を重ねてあることに気付きます。



さらに寄ってみると、


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画像でわかるでしょうか?
無数のインクの柱がびっしりと並んでいます。




シルクスクリーンでドットを何層も何層も刷りあげることで生まれる柱たち。

初めて小野さんの作品を見る人は、「版画」と聞いて驚くのではないでしょうか。





学生時代、版画研究室にいた頃の作品がこちら。

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本!?


そう、これも全てインクで作られています。




自分の見つけたインクの可能性を信じ、長い時間をかけて研究を続け、昨今の作品へと繋がったそうです。



こんな可愛らしい作品も。
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そして、最近では動物の頭蓋骨を使った作品群も発表しております。


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インクの柱を一つ一つ移植するように接着しているとのこと。




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常に変化を続ける小野さんの作品に目を奪われ、作家として戦い続ける姿、言葉の強さに圧倒された、非常に印象的な講義でした。

小野さん、本当にありがとうございました!



(K)


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今日の特別講義では
現代九谷焼において、とても注目されている九谷焼作家さんの
牟田陽日さんをお招きしました!

こちらが牟田陽日さんです!
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牟田さんは東京都ご出身で、ロンドンのゴールドスミスカレッジをご卒業後、
石川県九谷焼技術研修所を卒業され、現在は九谷焼の産地である石川県能美市を拠点に作家活動をされています。
こちらが牟田さんの作品です。

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九谷焼の鮮やかな色合いが素敵ですね!
ご本人も絵画的なやきものと仰っていましたが、
分厚いガラス質の鮮やかな上絵の具(釉薬)を使うのが九谷焼の特徴です。

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牟田さんはもともと絵が好きで、高校時代に美術予備校でデッサンの勉強をされていたそうなのですが
デッサンを学んで行く中で「自分は絵画をやりたいわけじゃない」ということに気づき始めます。

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そんな中、東京で「OUT OF ACTIONS」というロサンゼルスの美術館から巡回してきた展覧会を目にし、
50年代から80年代のアクションアートとの出会いが訪れます。

もともと現代アートに興味のあった牟田さんにとって、その展覧会はとても衝撃的なものだったそうです。

たくさんのアクションアートの作家や、
1960年代に活躍された日本のパフォーマンス集団「ハイレッドセンター」、
モノ派の作家を知る中で、
「私も現代アートをやってみたい!」と強く思うようになります。


こちらは牟田さんの予備校時代の作品。
プラスチックの容器に水を入れて虹を作り、それを映し出す作品にされていたそうです。

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こちらは牟田さんが一番始めに作られたインスタレーション作品です。
「光と私」という課題で作られたものだそうです。

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こちらは牟田さんの19才の時の作品。
水にご自分の顔を映し出した「水像」です。

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その後、牟田さんは現代美術をやりたい、という想いから
八王子にある東京造形大学の絵画コースに進みます。

こちらは牟田さんが学祭の時に発表した作品で「モニター」というタイトルの作品です。
女の人が暗い部屋の中、窓越しに料理をしている図像がぼけて見えるという作品です。

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この作品は「世界で一番安全な国である日本で暮らす中で感じている現実感のなさ」
をテーマに制作された作品です。

日本は世界で一番安全な国で、銃をもっている人もいなくて
生死の危険性を感じることなく生きている。

子供の頃から自分の周りに何か薄い膜のような存在があることを感じていた牟田さん。
「世界で戦争や災害が起こっていても自分には現実観がない」
という自分自身と世界を隔てる薄い膜のようなものを可視化した作品です。


こちらは牟田さんが大学1年生の時に作られた「モニターボックス」という作品です。

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ボックスの中には壁をくり抜いた「モニター」があり、
「中から見えている景色は現実の景色なのに、環境を変えることによって現実でないものに見える」こと
を表現した作品です。

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大学で現代アート作品を作っていた牟田さんでしたが、
「現代アートが生まれた西洋にいけばもっと現代アートのことが分かるかもしれない」
と思い、留学を決意します。

こちらは牟田さんがロンドンで住んでいた街。

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移民が多い場所で、あまり治安がいい場所ではなかったそう。
日本とは違う文化に触れ、ショックを受けつつも
住んでいる人々の「人間としての強さ」を目の当たりにします。

こちらは牟田さんが通っていたゴールドスミスカレッジのヴィジュアルアート科の建物です。

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ロンドンの生活で牟田さんがショックを受けたのは「食べ物のまずさ」だったそう。
このミートパイ、写真では美味しそうに見えますが
実際は「どうしようもない位まずいもの」だったそう!

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ロンドンの食べ物とパイとの出会いから
「身近な環境」と「自分」のギャップをどう埋めて行くかを考えた牟田さんは
「ベルトコンベアーとマッドパイ」という作品を作ります。

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ベルトコンベアーに乗った土製のパイは床に落ちて粉々に、、、

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イギリスの学校の授業では、自分自身の言葉で作品について説明し
周りの人からの様々な批評を受けるという、
ディスカッション形式で授業が進んで行くそうです。


作品を制作していくうちに、牟田さんの興味は徐々に変化していきます。
自然に対しての興味から生まれたのが、この「mountain」という映像作品です。

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始めはアップで撮られた山々の映像から始まりますが、
最後にはその山を、牟田さんが食べてしまう!!という作品です。


こちらも自然をテーマに作った作品。
山がブーイングしている作品です。

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このような作品を作りつづけて行く中、牟田さんはあるフラストレーションを感じ始めます。

作品を作り終わった後、大量のゴミが出てしまうこと。
いくら作品を作っても最終的にはなくなってしまうこと。

そうしたことから離れられるのでは?という想いから
牟田さんは「焼き物」に可能性を感じ始めます。

ある時、何度か石川県に遊びに行くうちに出会った九谷焼に衝撃を受けます。
また美しいだけではない、ドロドロとした強い存在感のある古小九谷焼きを見て
「九谷焼を勉強したい!」という思いは強くなっていったそうです。

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こちらはイギリスのビクトリア時代の緑色のタイル。
見たときに「なんだか九谷焼の色合いに似ているな」と思ったそう。

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こちらは牟田さんが九谷焼を学ばれた石川県九谷焼技術研究所です。

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他の伝統工芸と比べても寛容な気質を持っている九谷焼の自由さは
牟田さんにとって、とても魅力的に映ります。

こちらは九谷焼研修所の課題作品です。
九谷焼と一言でいっても、いろいろな表現の仕方があるそうです。

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牟田さんが九谷焼の作り方を分かりやすく説明してくださいました。
こちらはあらかじめ本焼きをした磁器です。

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そこに二酸化マンガンベースの無鉛呉須をといて、、

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絵付けをします。

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その上に釉薬を作って

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呉須で描いた線の上に、筆でのせていきます。

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850度から880度で焼成すると、このように鮮やかに発色します。

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こちらは牟田さんの卒業制作です。
鋳込みで作った作品に絵付けをしたのだそう。

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これらの作品は卒業後1年目頃の作品で、
点画的な書き方にチャレンジしたり、色合いをカラフルにしたりと、
絵の具と素材をどういう風に使って行けるかの実験をしながら
自分なりの表現方法を試していたそうです。

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九谷焼研修所を卒業後、
東京に帰って工芸品を売る仕事をしながら展覧会をしたり、作品を販売していくなか
制作依頼も増え、どんどん忙しくなってきたので
再び石川県に戻ってこられたそうです。

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そんな中、陶芸界の中では一番難しいと言われている茶碗作りを始めます。
牟田さんの茶碗はもちろん使うことも出来ますが、
茶碗道の中ではどちらかと言うと美術作品に近い存在としての茶碗なのだそうです。

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これを作ったときに
「器の中にも空間があって器の外にも空間があって、映像的に絵を描くことができるのではないか」
と考えて器制作を始めたのだそうです。



九谷焼では獅子や龍や麒麟などの神獣を描くことが多いそうなのですが
牟田さんもそれらの神獣をモチーフとして作品の中に描いています。

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器とモチーフとの調和を大切にし、ゆるやかに空間に存在することを
大事に制作されているそうです。

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九谷焼の緑(青)は一番特徴的な色なのだそう。
こちらは現代的な九谷焼きとは何かを考えながら制作された作品です。

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この辺りの作品は、現在開催中の展覧会に出品されているそうで、
富山県にある佐藤記念美術館で行われている特別展
「伝統と創造ー現代九谷焼の騎手たち」にて見る事ができるそうです。

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立体作品の獅子です。
元々、九谷焼では美術品の焼き物も多いのですが、
こちらは牟田さんが阿吽の獅子として制作されたものです。

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こちらは牟田さんが、昨年パラミタ陶芸大賞に選ばれた際の展示の様子です。

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こちらが牟田さんの工房です。
上絵棚に一色ずつ上絵の具が入っています。

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昨年お子さんが生まれたそうで、育児と制作の両立が大変なのだそう。
ですが、旦那様の細やかなサポートもあり、お二人で一緒にやっていらっしゃるのだそう。
素敵ですね〜
お子さんの蕗ちゃんとのツーショットです。

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あまり作風や技法を限定するのではなく、
その時思いついた技法で、使いたいものがあったらどんどん使っていくようにしているとのこと。

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「自然と人間性との関係性」ということをテーマに、作品を制作されているそうです。
こちらは今年の6月に発表された新作。

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鯨が描かれているのですが、鯨と空間を表現したもので
器の形を大胆に崩し、絵を外側ではなく内側に描き、
器なのか?絵画なのか?ということを考えて作られた作品だそう。


こちらの亀の甲羅に付いたお面は外れるようになっている蓋物の作品で
佐藤記念美術館で見ることが出来るのだそう。

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さてここからは牟田さんへの質問コーナーです!
たくさんの質問に、とても丁寧に応えてくださいました。

「映像で食べていた山は食べれるのですか?」
「筆の種類はどんなものを使っていますか?」
「上絵の具をきれいに発色させるには?」
などなど色々な質問にお答え頂きました。

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牟田さんにとっての陶芸の魅力は触れること。
オブジェも器も両方作りたいと思っていらっしゃるそうで
その両方の間のよくわからないところが好きで、
形の伸びやかさを大事に、触った時に気持ちのよい形を大事にしているとのことでした。
描く絵柄をもともと決めている場合でも、
絵が固まらないように躍動感や動いている感じを大事にしているそうです。

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イギリスでは皆好き勝手やっていて、むしろ人から言われたことはやらないところもあるので
「日本では言われたことに、考えないで素直にやってしまうことに日本人は慣れているのかな?」
と言われていたことも印象的でした。

また「絵を描く事はもとからやっていた事だったのか、あるいは九谷焼を始めてから描く事を始めたのか?」
という質問に対し、非常に興味深いお答えを頂きました。

絵画を勉強していた時は自分には絵画は向いていないと思って、
全ての絵を捨て、見切りをつけたそうなのですが
九谷焼と出逢って「これは自分にすごくはまっている!」と思ったそうです。
造形と絵が一緒になっていることや、
技法の制約によって絵や道具が限定されることで生まれるリミットが自分に合っていた。
物質が持っている性質に、ぴたっと合っていたとのお答えがとても印象的でした。


常に真摯にご自分の興味や疑問に向き合って、自分自身に正直に生きていらっしゃる様子は
とても魅力的で、きっと学生の皆の励みになったはず!

牟田さんが持って来て見せてくださった作品に、学生の皆も釘付けでした。
講義が終わったあとも、たくさんの学生が牟田さんとお話したくて待っていました。

牟田さん、すばらしい講義を本当にありがとうございました!

(I)



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ガラス作家藤掛幸智さんの特別講義がありました!

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藤掛さんは愛知県出身。
秋田の短大、愛知教育大学、瀬戸市新世紀工芸館、金沢卯辰山工房など色々な所で制作を続け、現在愛知県にて独立し制作されております。
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また、コンペなどにも積極的に出展し多く受賞、収蔵されています。
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これまで所属して来た場所で、どういったことを勉強し、どんな先生に教わって来たか秋田時代からから説明してくださいました。
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学校、工房によって設備も溶かしているガラスも全然違います。
藤掛さんの現在の制作は温度、タイミングがとても重要。
グローリーホール、溶解炉、徐冷炉の位置が違うだけで作品に大きく影響します。


こちらはこれまでの作品紹介。
主に吹きガラスで制作されてきた藤掛さん。
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こんな素敵なプロダクト作品なども!
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こちらは現在制作されているシリーズのもととなった作品。
これだ!と思う作品が生まれるまで、たくさんの実験や失敗があったようです。
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学生でもプロでも、ものづくりにおいてその悩みは尽きないところ。
それを乗り越えて納得いく作品ができたときの喜びもまたものづくりの魅力に思います。
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キルンワークとホットワークを組み合わせた藤掛さん独自の技法で制作されたこちらの作品。
現代ガラスの新しい表現として世界からも注目されています。
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見れば見るほど不思議で引き込まれます。
ガラスの可能性は本当に作家の数だけ存在するのではないかと思います。
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こちらは藤掛さんの工房。
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機材をどうやって揃えたか、独立にあたっての費用についてなど説明してくださいました。
学生、職員一同興味津々!勉強になります!

そして、なんと制作時アシスタントは藤掛さんのご家族がされるそうで、
そのエピソードもなんだか微笑ましいというかとても楽しそうでした。


最後は最近の国内外での展覧会について。
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あれ!?松藤先生の作品!!?
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息子さん!(か、かわいい...!)
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そして今回なんと実際に作品を持って来てくださいました!
学生も職員も興奮!!制作プロセスに対する質問にも丁寧に答えてくださいました。
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とても有意義な講義でした。
藤掛さんありがとうございました!!!
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次回は是非研究所で公開制作をお願いします!(W)

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本日の特別講義は、
話題のオンラインショップ、SCOPEの代表取締役、
平井千里馬氏をお招きしました!

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「SCOPEってどんな会社なのですかー???」
ご質問にお答えしましょう!

SCOPEとは、平井氏が2000年にオープンしたオンラインショップ(www.scope.ne.jp)で、
「30年後も価値のある物」を念頭に、
日々の生活で使うテーブルウェアや、家具をオリジナル商品として開発している会社です。



1日のアクセス数は1万、1月の利用者数は約1万人、
フェイスブックのフォロワーは30万人という脅威の数字をたたき出しています。
(2015年統計なので、本年度はもっともっと増えていそう。。。)

ホームページや、ブログの写真が本当におしゃれで素敵〜〜〜〜
思わず欲しいっっとオーダーしたくなる商品がいっぱいなのです!



そしてSCOPEの強みは、何といっても別注アイテム!

フィンランドのオイバトイッカのデザインした
イッタラ社「バード&エッグ」シリーズなどの人気アイテム。

世界中にコレクターがいるこれらの商品を、ただ輸入販売するだけでなく
SCOPEオリジナルにして別注商品を作ってしまうのです!
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これは平井氏が集めたヴィンテージの「バード」たち↓

20160912-9.jpgこのヴィンテージバードを300個ほど集めたことをきっかけに
平井氏はどんどんバードが好きになっていったのだそう。

フィンランドのオイバ・トイッカと出逢い、
彼の家に招かれたときに
「一緒にバードを作りたい」という話になり、
それから一緒にガラス工房に行き、
オイバがガラス職人に指示を出しながらバードを作っていくなかで
色んなリクエストを出し、ついにSCOPEオリジナルバードを完成させたそうです。



こちらはトヨタ本社の中にあるSCOPEで借りているマンション↓
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借りるにはものすごーーーーい高い物件なのだそうですが、
そこにSCOPEの商品をぜーんぶ持ち込んで朝から晩までスタッフで生活して
商品の使い勝手や、新しい使い方を生活の中で検証しているそう!

「リアルな生活風の写真を使ってはだめ。リアルな生活をする」ことで生まれる商品への説得力!

SCOPE商品を使って、どう生活の中で使えるかを会社のスタッフが知っているということは
本当に大事なことなのですね!

「僕らはユーザーの代表である」と平井氏が言う通り、
こんなふうに考え方を「ユーザー視点」に切り替えてから
売り上げが30%アップ、70%アップとどんどん増えていったそうです。

ここまで徹底した会社はなかなか見られないのではないでしょうか?



これは、パラシュート素材を使って作られたスーザンベルのエコバック↓
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実は10年前にものすごーく流行ったもので、ものすごく丈夫なバッグ。
10年たった今でも熱いファンがたくさんいて、その復活を待ち望んでいたそうです。

そんな「いい物なのに、今ではどこを探しても買えないモノ」を
お客様の熱ーいリクエストにより、SCOPEで扱うことにしたのだそう。


SCOPEでは、そういったお客様との直接のやりとりをとても大事にしています。
そんなやりとりはホームページの掲示板で行われていて
実はこの掲示板、SCOPEのホームページの中で一番アクセス数が多いんです!


「どんなツールも使い続けること」
平井氏は、お客様のダイレクトな声をとても大事にし、
どんなに長文でもしっかり回答しているそうです。

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これはフィンランドのアルテック スツール60↓
実はある方が10年かけて集めた約200脚を手放したがっていたのだそう。
平井氏は、なんとその200脚全てを一気に購入したのだそうです。
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このスツールも年代によって、椅子に使われている塗料が違っているらしく
1930年代に作られていたリノリウム製のスツールが一番しっくりきたんだそうです。

というのも、リノリウムという素材は、天然素材であることから
木材との相性が非常に良く、
木が劣化するのとともに、リノリウムも味わい深く変化してくれる。

別の塗料だとこうはいかず、
木は劣化するのに、コーティングはピカピカ、、、
というミスマッチな結果に。

SCOPEではそのリノリウム仕様を活かし、18カラーの別注商品を販売しています。

「こどもが生まれたときから愛用し、
こどもが巣立つときに持っていく」


50年〜80年後の変わっていった椅子の姿を知っている平井氏だからこそ、
時間を重ねた後に、その商品がどんな味わいになるのか
自信を持ってお客様にお伝えできるのですね〜




こちらはパラティッシ オーバルという1968年に
カイアピアネンがデザインしたお皿です↓
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アラビア社では一時、会社の経営危機により、従業員数を減らし、
このお皿も廃盤になってしまったのだそう。

再び生産することにはなったものの
生産効率を考え、楕円だったお皿を丸型にしてしまったんだそうです。

SCOPEでは「やっぱりどう考えても楕円がかっこいい!」
ということで、オリジナルデザインのオーバル型を別注したのだそう!

今ではフィンランドでもオーバルのこのお皿を見ることはできないのだそう。

平井氏の熱い想いで、
遠く離れた日本でオーバル型を復活させることができたなんて
本当にすごいことです。


SCOPEのブログでは、こんな風にいつも美味しそう〜な
お料理を盛りつけて提案されています。
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今回はこのブログに書ききることのできないくらい
本当にためになるお話をたくさん聞かせていただきました。

一番印象に残った言葉は
「本気でやろうと思ったらリスクを背負わないとできない」
「死なない関ヶ原なんてありえない」
「一族全員打ち首って言われたら、きっとすごいことができる」
という平井氏のお言葉。

こちらに書くことはできないのですが
リスクの背負い方が、もはや誰にも真似できないレベルで、
会場が騒然となりました。






この学校の卒業生の方もレクチャーを聞きに来て下さいました↓
パチリ!
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お二人とも素敵な表情!
いい写真ですね〜!!!

平井氏は今回のレクチャーのために、
たくさんのヴィンテージガラスを持って来てくださいました!
こっそり値段を聞いてしまいましたが
手に持つのもドキドキするような、とても高価なガラスたち〜
この惹き付けられるような赤の発色は
本当にきれいでうっとりしました〜

学生達も、普段なかなか見れないお宝を前に、
なかなか離れられない様子でした。



たくさんのエピソードや、実践で体得していった
重みのある言葉や考え方は、学生だけでなく教職員にとっても
非常に刺激的で学びの多いレクチャーでした。
平井千里馬さん、ほんとうに素晴らしいレクチャーをありがとうございました!!!

                                                                                                                                                 (I)


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229日冨樫葉子氏の特別講義が行われました。現在冨樫氏は、宮尾洋輔氏と2010年に設立した宮冨ガラス工房を経営しながらご自身のガラス作品やコミッションワークの制作を行っています。


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武蔵野美術大学で油絵を専攻し、卒業後油絵の平面的な作品の中にガラス素材を加えたいという思いから富山ガラス造形研究所で学び始めました。卒業後も研究所に留まり、吹きガラス担当の助手として3年間勤められました。東京藝術大学のガラス科開設における工房立ち上げにも携わられました。

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ガラスへの映りこみやイリュージョンなどガラスならではの効果に魅力を感じ、鑑賞者が動くことによって作品の見え方が変化するような作品制作を始めました。


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ガラス工房の周りは自然が豊かなようです。現在の工房で生活をするようになってから自然環境、家族関係や幼少期の思い出などをテーマに制作するようになりました。植物をテーマとしたピンブローチなどアクセサリーも手掛けています。

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年ほど前から植物をテーマにした作品のシリーズを制作されていますがどのような思いで作られているのでしょうか。
まずは、植物がもつ規則正しい構造や雨や風で風化していくはかない光景に魅力を感じていらっしゃいます。植物や木の偉大さとそこから感じられるエネルギーを表現すること。また吹きガラス技法を用いるからこそ生まれてくる"息を吹き込むことによってできる自然な形"を活かすことを意図しています。

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吹きガラスの技術向上だけに留まらず自由な表現の可能性追い求めています。植物の繊維をラフなレース模様で表現したり、自由なフォームを大切にしていらっしゃいます。

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工房を共同経営しているパートナーの宮尾氏の作品も紹介されました。
大きな板ガラスを用い、重力で自然に曲がったガラスのラインが大変魅力的です。ガラスを曲げる際には型を使わず、制作する作品ごとに電気炉の構造を変えて数回の焼成を行い完成させています。


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お二人が共同でデザインし、制作される受注制作や工房のプロダクト商品は、得意とする分野をそれぞれが担当し、作業内容を分担して制作されています。工房には溶解炉が常備されていないそうです。そのため量産が必要であるプロダクション制作においては様々な工夫をされています。


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また週末には一般の方や子供を対象とした吹きガラスとフュージングの創作体験ワークショップも開催されています。


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今日は、学生の卒業後の進路や可能性を考える上でも大変役立つ貴重なお話をして頂きました。ご自身の制作における考え方やプロセス、工房経営の一部であるコミッションやプロダクション制作など興味深く聞かせて頂きました。ありがとうございました。 (e)


冨樫さんの作品は、富山市ガラス美術館の常設展"グラス・アート・パサージュ"に展示されています。皆さんぜひ美術館にもお越しください。 

富山市ガラス美術館ホームページ:http://toyama-glass-art-museum.jp/







 



 
 


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2月22日(月)に、アメリカ人のガラス作家のマシュー・ソース氏の特別講義が行なわれました。

マシューさんは、2009年にTIGAにワークショップを教えに来てくれました。それ以来の来校なので、約7年ぶりです。今、世界的に注目されているマシューさんの講義が聞けるとあって、この日は学生は自由参加の講義でしたが、ほぼ全員参加しました。そして、たくさんの方にもお越しいただきました。

さて、どんな講義になるのでしょうか。とても楽しみです。
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マシューさんは、アメリカのロードアイランドスクールオブデザインのインダストリアルデザイン学科を卒業後、ガラス科でガラスの勉強をしました。現在は、様々な教育機関で教鞭をとるとともに、Hyperopia Projectsというグループでキュレーターにも力をいれています。作家として展覧会や滞在制作などの活動を積極的に行なっています。受賞歴も多数あります。

マシューさんと言えば、板ガラスを膨らます作品で有名です。一体、どんなことを考えて、どのように制作されているのでしょうか。

マシューさんは、大学の学部ではガラスを勉強していなかったので、大学院に入った時にどうやったら自分の表現をガラスで出来るかを考えたそうです。吹きガラスをマシューさんの独自の考えだとこのようになるそうです。とても面白いですね。一般的な固定概念を取り払い、新しいガラスの見方がとても興味深いです。

このinflatableという作品は、1905年くらいにシーベルトという人が開発したガラスのバスタブをつくる時のガラスを水蒸気で膨らませる技法からヒントを得たそうです。マシューさんは、昔ながらのガラスなどの産業技術や産業プロジェクトをどのようにアートに取り入れられるかを考えているそうです。
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この作品は、ガラスの初心者の人がガラスを溶解炉から巻くときにたらしてしまうのを見て、そのたらしてしまったガラスが美しくて、なに出来ないかと思い、作品へと発展させました。
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マシューさんは、作品を制作する時にビデオ撮影もします。これは、ただ作品制作過程を記録する目的だけではなく、制作しているときには気付かない後からビデオを見ると面白い発見があるそうです。時には、物としての作品は副産物であり、実はその制作過程の方が重要だったりすることもあります。自分が一番エキサイティングしている部分が実際の作品の物ではなく、制作過程が作品になり得ることもあると話していました。

マシューさんは、ガラス以外の作品もたくさん制作しています。ピンホールカメラの作品や雲を発生させる作品、そして木の作品です。
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ガラスは、とてもはかない素材です。破損しないように細心の注意を払わなくてはならない時が多々あります。
しかし、マシューさんは、ガラスのこのはかないという素材の持つ自然の特性をいかし、一時的な作品を制作するのも好きだと話していました。マシューさんは、インダストリアルデザインを学んでいたこともあり、"もののしくみやつくり"を考えるのがとても好きだそうです。そのようなことから生まれたのがこの作品です。この作品はすぐ壊れてしまうので、ビデオを記録をとっておくことが大切です。
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この作品を一時的なものではなく、徐冷をしてオブジェとしての可能性も追求したいとのことで、この作品のために窯も制作したそうです。
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この作品は、ガラスファイバーをロープ状にした作品です。
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最新の作品は、滞在制作で制作した作品だそうです。水がぽたぽた落ちる仕組みになっています。
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もう一つマシューさんの最新の作品は、ガラスで音が鳴るものです。この作品は(dis)chordといって振り回すと音が鳴る作品です。
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最後にマシューさんがご自身の制作とは別にアシストをされているNikolas Weinstein Studiosについてお話をしてくださいました。

このスタジオは、今年度のアーティストインレジデンスの招聘作家のジェフさんも働いているところです。大きなスケールのガラス作品を目から鱗の技術で制作しています。

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マシューさんの講義後は、学生からたくさんの質問が出ました。そこでマシューさんが言っていた言葉で印象に残ったのが3つあります。
"Failure is the most valuable."(失敗が一番価値のあるもの。)
"Recording everything. You do not know what is important when you are working it."(すべてを記録して。あなたが制作しているときは、なにが重要かあなたは知らないからね。)
"Curiosity and Sensitivity."(好奇心と繊細さ(敏感さ))

さて、みなさんは、マシューさんからどんなことを学んだでしょうか。マシューさん、とても興味深いレクチャーをありがとうございました。(R)

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12月18日(金)、ビーズを用いてジュエリーを制作されているShino氏の特別講義が開催されました。

80年からガラスに携わり、92年から現在に渡ってチェコで作家活動をされています。米国ピルチャックグラススクールで学び、その後友人と工房ARTHOLICを設立し、しばらくの期間中断していた制作を95年スロバキアでのシンポジウムをきっかけにチェコにある自宅兼アトリエにおいて再び活動を開始されました。

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Shinoさんの作品の特徴は、印象的な配色と日常的に人が身につけられるようなデザインにあります。作品に用いられている鮮やかな色合いをしたビーズはチェコ製です。チェコの玩具の色使いがとても特徴的なことから、それらがShinoさんの作品における色使いにも影響しています。

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作品一つ一つがオリジナルで、同じものはないそうです。色による表現には限界がないため、制作前に頭のなかで完成イメージを描き、それに合わせて手を動かして制作されています。またShinoさんは他の作家とのコラボレーション作品も手掛けています。例えば、彫金作家、写真家、吹きガラス作家などです。

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Shinoさんにとって展示方法は作品を制作することと同じくらい大切だとお話されます。ジュエリー作品を複数並べて集合体として発表されることが多くあります。お客様自身がジュエリーを身につけている姿を想像しやすい展示方法を心掛けていらっしゃいます。作品のアイディア考案と同時に展示方法も考えて決めるそうです。

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作家は何か表現したいこと目的があってものを作りますが、Shinoさんは普段から使えるジュエリーを楽しんで作るということが一番大切だと言います。現在は、日本で年に2回のペースで展示をされています。今回は日本で行われている展覧会会期に合わせて研究所で講義をしていただきました。ご自身の作品やプロセス、展示に込める思い、海外における作家活動についてお話しいただき、今後学生が制作を続けていく上で大変有意義な時間となりました。Shinoさん、ありがとうございました。(E)


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少し遅くなりましたが、海外の報告会も最後の第3弾です。

今回は、ドイツ編です。ヨーロッパにも様々なガラスの夏期講習を受講できる教育機関があります。2人の学生がドイツのフラウエナウにあるBild-Werk Frauenauに行ってきました。ここは、ガラスだけではなく絵画や木工、陶芸などいろいろなコースが受講出来ます。

電車を乗り継いで、ようやくフラウエナウに到着です。フラウエナウに着くとまずメイン広場で集会がありました。
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まずはじめは、Jeff Zimmerさんのクラスからです。ジェフさんは、アメリカ出身ですが、現在はイギリスのエジンバラで教鞭をとりながら制作活動をしています。ジェフさんのガラスに描く風景は、とても美しく絵の中に吸い込まれてしまいそうです。そのような表現をするジェフさんからどのようなことを学んでくるのでしょうか。
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様々な筆やエナメル、道具が並びます。ライトテーブルも色の重なりを見るには重要な道具ですね。
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エナメルには、体に悪い成分が含まれているためしっかりマスクをして制作することが必須です。エナメルで色をつけた後は、焼成します。
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ジェフさんともこんなに仲良くなりました。この学生は、エナメルで風景などを作品に表現しているので、今後の作品に今回学んだことがどういう風に影響するかとても楽しみです。
20151126-08.jpgは、ガラスと金属を組み合わせたクラスです。講師は、Stephan Paul Dayさんです。どんなクラスになったのでしょうか。
20151126-09.jpgクラスの予定(左の写真)は、こんな感じで進んでいきました。まずは、ガラスの鋳造です。最初に、ワックスで原型を制作していきます。ワックスの後は、型つくり。そして、ロストワックスです。最後に窯入れです。ワックスなどの材料は、いつも使っているものとは違うものです。制作する場所が変わるだけで材料も変わります。異なる材料を知ることも制作をする上ではとても大切です。
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次は、ブロンズの鋳造です。ブロンズの鋳造は、はじめてです。一体どのようにするのでしょうか。興味深々です。
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ブロンズの鋳造が終わったら、次は研磨やパティーナです。新しいことだらけですが、写真を見るだけでもワクワクしますね。外でこんなに原始的な方法で鋳造は出来てしまうんですね。驚きです。
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最後は、クラスで作品を見ながら講評をうけます。ガラスの鋳造だけでも大変なのにブロンズもキャストした盛りだくさんの充実したクラスだったようです。20151126-32.png最後は、講師のスティーブさんと記念写真。ガラスだけではなく、異素材にも興味がある学生なので、きっとスティーブさんとの出会いはとても良い経験になったのではないでしょうか。
20151126-33.jpgクラスの他にも様々なイベントがありました。Tシャツイベントは、フラウエナウの名物イベントです。みんなでオリジナルTシャツを制作します。楽しそう!様々な国から人が集まり年齢も幅広く、ガラスの技術以外の刺激も多かったのではないでしょうか。異文化での人との出会いは、とても良い経験になります。
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受講したクラス以外の作品を見る機会もありました。講習中は忙しくて、他のクラスの作品を見る機会があまりなかったと思うので、楽しみなイベントですね。受講したクラスの作品も一緒にご紹介します。また、学生の作品だけではなく、先生の作品もならびました。
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フラウエナウのクラスがない日や講習会の前後で、いろいろな美術館や博物館、工房を回ったようです。ヨーロッパは歴史があり、陸続きなので公共交通機関を使っていろんな国にいけますね。この剥製博物館、特にすごく面白そうですね。
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海外の報告会のブログが3回にわたり長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。

本当にTIGAの学生は、海外に挑むことに積極的です。これも海外からの先生方や海外に精通している日本人先生方がいること、学校の海外へ開けたプログラムなどTIGAだからの環境ではないでしょうか。学生のみなさんは、この良い環境を使って、いろんなことを吸収して、自分の制作に取り込んでいってくださいね。(R)

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2011年3月以前のブログは旧ブログ「富山ガラス造形研究所の日々」(エキサイトブログ)でご覧いただくことが出来ます。

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