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冨樫葉子氏 特別講義


229日冨樫葉子氏の特別講義が行われました。現在冨樫氏は、宮尾洋輔氏と2010年に設立した宮冨ガラス工房を経営しながらご自身のガラス作品やコミッションワークの制作を行っています。


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武蔵野美術大学で油絵を専攻し、卒業後油絵の平面的な作品の中にガラス素材を加えたいという思いから富山ガラス造形研究所で学び始めました。卒業後も研究所に留まり、吹きガラス担当の助手として3年間勤められました。東京藝術大学のガラス科開設における工房立ち上げにも携わられました。

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ガラスへの映りこみやイリュージョンなどガラスならではの効果に魅力を感じ、鑑賞者が動くことによって作品の見え方が変化するような作品制作を始めました。


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ガラス工房の周りは自然が豊かなようです。現在の工房で生活をするようになってから自然環境、家族関係や幼少期の思い出などをテーマに制作するようになりました。植物をテーマとしたピンブローチなどアクセサリーも手掛けています。

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年ほど前から植物をテーマにした作品のシリーズを制作されていますがどのような思いで作られているのでしょうか。
まずは、植物がもつ規則正しい構造や雨や風で風化していくはかない光景に魅力を感じていらっしゃいます。植物や木の偉大さとそこから感じられるエネルギーを表現すること。また吹きガラス技法を用いるからこそ生まれてくる"息を吹き込むことによってできる自然な形"を活かすことを意図しています。

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吹きガラスの技術向上だけに留まらず自由な表現の可能性追い求めています。植物の繊維をラフなレース模様で表現したり、自由なフォームを大切にしていらっしゃいます。

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工房を共同経営しているパートナーの宮尾氏の作品も紹介されました。
大きな板ガラスを用い、重力で自然に曲がったガラスのラインが大変魅力的です。ガラスを曲げる際には型を使わず、制作する作品ごとに電気炉の構造を変えて数回の焼成を行い完成させています。


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お二人が共同でデザインし、制作される受注制作や工房のプロダクト商品は、得意とする分野をそれぞれが担当し、作業内容を分担して制作されています。工房には溶解炉が常備されていないそうです。そのため量産が必要であるプロダクション制作においては様々な工夫をされています。


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また週末には一般の方や子供を対象とした吹きガラスとフュージングの創作体験ワークショップも開催されています。


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今日は、学生の卒業後の進路や可能性を考える上でも大変役立つ貴重なお話をして頂きました。ご自身の制作における考え方やプロセス、工房経営の一部であるコミッションやプロダクション制作など興味深く聞かせて頂きました。ありがとうございました。 (e)


冨樫さんの作品は、富山市ガラス美術館の常設展"グラス・アート・パサージュ"に展示されています。皆さんぜひ美術館にもお越しください。 

富山市ガラス美術館ホームページ:http://toyama-glass-art-museum.jp/







 



 
 


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