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学校ブログ [ 2016年11月 ] アーカイブ

アーティスト・イン・レジデンス2016 マシュー・ソース氏展覧会が始まりました。
本日はマシューさんのアーティストトークの日です。
会場は富山市ガラス美術館ギャラリー1です。
隈研吾さんの設計で有名な、とても開放的できれいな美術館です。

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会場にはたくさんのお客様が来て下さいました。

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アーティストトークでは
マシューさんの制作する上での考え方など、作家としての考え方をお話して頂きました。

なかでも印象的だったのは、
「自分の思った通りに出来上がった作品は、自分にとっては失敗作。
 自分自身も驚いてしまうような作品こそが、自分にとっての成功」というお言葉でした。

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左側の映像に写っているのは、マシューさんのシアトルの工房での作業風景です。
糸のように見えているのは、グラスファイバーという工業用のガラス繊維です。

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左側の青い色をしたロープは、グラスファイバーをロープにしたもの。
右側の緑の作品は、グラスファイバーを編んで電気炉の中で焼成したものです。

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実際に焼成された作品はこちら↓

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こちらもグラスファイバーを焼成した作品↓
会場でも「これがガラスなの〜?!」と、皆さんびっくりされていました。

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その他には、ステンドグラス用の板ガラスに空気を入れて膨らませた作品が並びました。

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実際にガラスを膨らませる様子は、映像作品でお見せしていたのですが
どの方からも「すごいわね〜」と感嘆の声をたくさん頂きました。

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片側の壁は、このようにガラス張りになっているため、
外からも展示の様子が見えるようになっています。

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マシューさん独自のアイデアで生み出された作品は、
従来のガラスのイメージを
限りなく広げてくれるものだったのではないでしょうか?

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富山での6週間の滞在制作も、残すところあと数日となりました。
学生の皆とも仲良く接してくれたマシューさん。
月日が経つのは、本当にあっという間ですね。

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マシューさんは、富山ガラス造形研究所に滞在できるぎりぎりまで制作を続けられるそうです。
学生の皆も、マシューさんから色んな刺激をたくさんもらっているようです。

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マシューさんの滞在期間は11月30日(水)までです。
学生の皆さん、今のうちに
マシューさんに質問したり交流を深めていってくださいね〜(I)



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マシュー・ソース氏の公開制作は
いよいよクライマックスに突入です!
これから最後の大物の制作です!

マシューさんは消防服を着用し、800℃以上になっている電気炉の中に!!!

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昨晩からセッティングしていた板ガラスを取り出しました!
白い断熱材の中には、熱された板ガラスが並べられて入っています。

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今度は、マシューさんだけでなくサポートのみんなで一斉に作業します!

熱いガラスに挟まれているワイヤーの鎖に、急いで大きなフックを取り付けていきます。
ガラスが冷めないように急ぎながらも慎重に、、、

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鎖が全て取り付け終わったら、フックの端を持ち上げて素早く左右に引き延ばして行きます!

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ガラスがどんどん伸びています!

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あっと言う間に、こんなに長ーくなりました!!!

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事前にセットしていたロープの端にフックを引っ掛けます!

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まだ熱く柔らかいままのガラスは、重力に従って床の寸前までたわみ
アーチ状に大きく伸び、広がりました。

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広がってしまうまで、本当に一瞬の出来事でした。
会場の皆さんも息を飲んで、その作業の様子を見つめていました。

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そして、800℃以上の温度だったガラスも徐々に冷めていきます。
パキッ、、、パキッ、、、
ガラスが冷めて割れてきました。
マシューさんもその様子を静かに見守っています。

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突然、ガラスが大きく割れました!!!

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作品はこんなにも粉々になってしまいましたが、
これもマシューさんの制作意図なのです。

作品が伸び始めてから、粉々に崩れ落ちてなくなってしまうまでの
一連のガラスの動きや現象を、生命のライフサイクルのように捉えているのだそうです。
最終的には粉々に床に砕け落ちてしまいました。

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マシューさんと一緒に、会場の皆さんも約20分ほどの時間を、
静かにガラスの様子を見守っていました。

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今回のマシューさんの公開制作は
吹きガラスなどの公開制作とは全く異なる作品制作の様子を見ることができたと思います。

学生や、観客の皆様にとっても
新しいガラスの一面が見れた公開制作となったのではないでしょうか?

マシューさん、素晴らしい公開制作を本当にどうもありがとうございました!!!

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なお、マシュー・ソースさんの滞在中に作られた作品は
富山市ガラス美術館ギャラリー1での展覧会で見ることができます。


会期:11月18日(金)〜11月24日(木)9:30〜18:00 
会場:富山市ガラス美術館 ギャラリー1
アーティストトーク:11月19日(土)14:00〜
入場無料(駐車場のご用意はないため、近隣の駐車場をご利用ください)

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制作の様子が分かる映像も合わせて、展覧会場で見ることが出来ます。
マシューさん独自のアイデア、技法、ユニークな作品は必見の価値ありです!
皆様のお越しを心よりお待ちしております!!!(I)



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本日はアーティスト・イン・レジデンスで
富山に6週間滞在制作をされているマシュー・ソースさんの
待ちに待った公開制作の日です!

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今日のこの日のために、マシューさんは色々時間をかけて準備をしてくれているんです!
まずは、マシューさんの制作工程を伝えるためのスライドを見せてくれました!

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まずはこのような図面を書きます!
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そして図面を型紙に実寸大サイズに起こし、板ガラスを型紙通りの形に切っていきます。

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そしてキルン(電気炉)の中に一枚ずつ、板ガラスをセッティングします。
ガラスの上に乗っている白い紙はただの紙ではありません。

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この紙は離型紙と言って、
ガラスとガラスをくっつかないよう離型してくれる紙なのです。

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通常ガラスは温度をどんどん上げていくと、柔らかく軟化し、
ガラス同士は溶け合って、くっついてしまいます。

しかし!この離型紙をガラスの間にはさむことによって、
紙がのっている部分はくっつかないのです!反対に紙が乗っていない部分はくっつきます。

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このような原理を利用し、何層にも板ガラスを重ね合わせながら
緻密な計算のもと、溶け合う部分と溶け合わない部分を作ります。

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そうして出来上がった何層にもなる板ガラスの層は、
電気炉の中で熱され、、、


最終的にはこんな形になったり、
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はたまた、こーんな形になったり、
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こーーんな不思議な形になっちゃうんです!
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あらまー風船みたい!
不思議!!!

ということで、今日はなんと目の前でマシューさんが
この不思議な作品を生み出してくれます!

おっと!いきなりマシューさんが消防服とマスクを装着し始めました!

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これは防火用の大事な装着です。
ヘルメットもしっかり着用して、、、
さぁ、これから青色の電気炉の蓋を開けます!

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熱そうっ!
現在、電気炉の中は約820℃くらい。
炉内が真っ赤になっています!

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昨晩から準備していた板ガラスの層を窯から取り出して、、、

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エアーのノズルをガラスに差し込み、、

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一気に風船のように膨らませます!!!

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シューーーー!!!
重なっていた板ガラスが、電気炉の中で熱され
内部が空洞になるようにセッティングされていたため
このように空気を入れることによって、
形が広がっていきます!

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今回は電気炉の熱具合の影響で、ここまでしか膨らまなかったものの

成功するときは、、、



わっ、本当に風船みたい!
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一気に膨らんでしまいました!!!
もともと板だったガラスがこんなに膨らむなんて、びっくりです!!!
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今回の公開制作では、2個中2個とも残念ながら想定よりは膨らみませんでした。
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実はこの作業、一見すると簡単に膨らんでいるかのように見えますが、
実はものすごい難しいことなんです!
電気炉内の温度を均一に、かつもっとも膨らむ適切な炉内温度にするのは至難の業!
作業を終え、汗だくなマシューさん。
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実はアメリカの板ガラスと、日本の板ガラスは溶ける温度が違うのだそうです。

富山滞在の限られた時間の中で、
その微妙な温度調整と全く違う板ガラスを思い通りにコントロールするのは
本当に大変なこと。
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実際にこの公開制作の場以外でも
何度も何度も失敗をしながら、それでもあきらめないマシューさんを見てきました。

これはマシューさんが編み出したオリジナルの技法なので
これが出来るのは世界でマシューさん、ただ1人だけ。
そのくらい特別な作業なのです。

作品制作におけるマシューさんの決してあきらめない姿勢や作品制作に対する熱意は
いつもそばで見ている学生だけではなく、
観客の皆さんにもきっと伝わったのではないでしょうか。



そして、、、公開制作はいよいよフィナーレへと向かいます!!!(I)


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2011年3月以前のブログは旧ブログ「富山ガラス造形研究所の日々」(エキサイトブログ)でご覧いただくことが出来ます。

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