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学校ブログ [ 2015年11月 ] アーカイブ

今回は、海外の報告会2のアメリカ後編です。学生のみなさんが、活発に海外でクラスを受講しているので、1回のブログでは書ききれず、海外の報告会は第3弾まであります。皆様、お付き合いください。

海外の報告会2の続きで、アメリカの東海岸側のワークショップの受講のスライドレクチャーから始まります。

まずは、Pittsburgh Glass Centerでランプワークのクラスを3つ受講した卒業生のレクチャーです。このレクチャーのために福岡からTIGAに来てくれました。ピッツバーグには、ホットショップ、コールドショップ、キルンショップ、ランプワークの施設など、ガラスに関する設備が揃っています。
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1つ目のランプワークのクラスは、女性の体などをメインに作品を制作しているCarmen Lozarさんのクラスです。
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まずは、ソリッドの女性の体をつくる練習から始まりました。それから、中空の体やドレス、手、顔、ウサギなど様々なデモンストレーションで見せてくれたそうです。
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課題が何個かだされました。ポストカードからインスピレーションを受けて制作する課題や電球を使った作品をつくる課題などがだされたそうです。
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2つ目のクラスは、Sally Praschさんの理化学ガラスを使用したクラスです。
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Sallyさんのクラスでは、たくさんの理化学ガラス器具をもとに香水瓶を制作したり、菅を使い、お花や作品を制作していきます。Sallyさんんは、細かいメカニカルな部分のガラスをぴったりに合わせるのを得意とされている作家さんで、繊細で緻密に計算された作品を制作されていたようです。
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初めての理化学ガラスのランプワークで戸惑いもあったようですが、下のような2点の香水瓶を制作したそうです。素敵ですね。
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次は、大きな水仙のデモンストレーションを見せてくれたそうです。最後はサンドブラスとをしています。
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初めての手のひらくらいの大きなランプワークに挑戦しました。サイズが大きくなるだけで、温度管理など様々なことを学ばなければいけなく難しかったそうです。でも、楽しかったようです。
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ガラス菅用の旋盤やいろいろな理化学ガラスを見せてもらいました。四角いガラス菅は一体なにに使うのでしょうか。
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まだまだSallyさんのデモンストレーションは続きます。すごい精巧につくられています。これはクラインの壷でしょうか。
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3つ目のクラスは、Karina GuevinさんとCedric Ginartさんのビーズからゴブレットまで様々なランプワークを応用したクラスです。KarinaさんとCedricさんは、個々でも作品制作をされていますが、右の写真のようにコラボレーションの作品もたくさん制作されています。
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クラスに入るとカリーナさんの作品がたくさん机の上に並べられていました。カラフルで繊細でとても美しいですね。
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このガラス棒の束から好きな色を選び制作していきます。まずは、カリーナさんの授業です。ハートのケーンや中空ビーズ、ソリッドのビーズ、繊細なソリッドワークなど様々なデモンストレーションをしていきます。
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036.JPG次は、セドリックさんです。ゴブレット!!!すごすぎます。吹きガラスでなくともバーナーでこんなに大きなガラスの作品が制作できるのですね。制作部分によってトーチを使い分けていきます。
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まだまだ様々なデモンストレーションがあります。バーナーブロー。こんな小さなブローパイプがあるんです。かわいらしいですね。そして、このように葉っぱなどのバラバラの位置にガラスがある場合は、最初細いガラスで葉っぱをつなぎ合わせておいて茎などを成形している時にも安定しているようにします。
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クラスの最後には、学生みんなが制作したパーツをセドリックさんが一つにしてくれました。いつも笑いの絶えないワクワクするクラスだったそうです。
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ピッツバーグの後は、Penland School of Craftsです。ペンランドは、ノースカロライナ州のアシュビルの近くにあります。ペンランドは、ガラスだけではなく版画、ブックアート、陶芸、テキスタイルなど様々な分野のクラスがあります。2人の学生が、Jiyong LeeさんKirstie Reaさんのコールドとキルンの融合したクラスを受講しました。
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ペンランドは、大自然の中にあります。自然が豊かで星が本当に綺麗だったそうです。
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クラスの風景とスケジュールです。基本的には、キルンとコールドのクラスに分かれて行われたそうです。
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まずは、キルンクラスから。ブルズアイの板ガラスを使用して、フューズからキャストまで学んでいきます。そして、型の使用で形を成形するだけではなく、実験的な作品もキルンの中で制作していきます。
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クラスの他にペンランド周辺に住むガラス作家さんのスタジオも訪問したそうです。個人スタジオならではの工夫が見られ、直接作家さんにお会いすることができ、刺激になったようです。
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次は、コールドクラスです。ラミネートの仕方から磨きまで、ジヨンさんのいろいろな工夫を教えてもらいます。目から鱗なポイントがたくさんあったようです。
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作品を説明するのにも、文字や図を使って自分の思いを伝えていきます。作品展示もクラスメイトと協力していきます。
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スケッチが、重要だというKirstineさん。みんなの描いたスケッチをデスケルのような四角い枠で区切って見え方の違いを学びます。
20151130-18.jpgクラスを受講した生徒さんの作品です。
20151130-19.jpgペンランドのガラス以外の施設を見ていきましょう。ブックアートは、日本では珍しいですね。活版印刷にとても興味深々だったそうです。

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そして、オークションもあり、アメリカの文化に浸っってきたそうです。
20151130-24.jpgアメリカ後編の最後は、西海岸側に移ります。Pilchuck Glass Schoolです。ピルチャックは、ワシントン州のシアトル近郊にあります。有名なアメリカのガラス作家デイリ・チフリー氏たちが創立したガラスの教育機関です。夏期講習は、ホットガラスのMegan Biddleさんのクラスを受講しました。
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クラスは、技術的なデモンストレーションから実験的なデモンストレーションまで多岐におよんだそうです。クラスの中盤からは、学生も一緒になって新しいことに挑戦したりすることも行なったそうです。
クラススケジュールも、最初(左の写真)は空欄があったものの最後(右の写真)にはかなりの充実した内容になったみたいです。   
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Meganさんのデモンストレーションの他に、ゲスト作家や他のクラスの講師のデモンストレーションもあったそうです。

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クラスの課題は、ガラス以外にもドローイングなどもあり、表現に対しての頭のトレーニングもしっかりしたようです。
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ホットのクラスということもあり、クラスメイトとも協力しながら制作していきました。言葉の壁はあったようですが、持ち前の明るさと積極さでクラスにとけ込み、制作をもりもりしてきたようです。クラスの中での刺激や、Walk thorugh での他のクラスの受講生の作品を見ることで感化されたことがあったのではないでしょうか。
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ここで会った仲間は、一生の仲間です。きっといつか支えになってくれますよ。この出会いを大切に!。
左の写真は、Meganクラス。右の写真は、チフリーさんとこのセッションのクラスのみんなと。
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次のブログは、ヨーロッパ編です。TIGAの学生は、本当に活発ですね!!!
いろんなものを見て、吸収して、制作に向かってください。みんなの作品楽しみにしています。(R)

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今回のスライドレクチャーは、夏休みに海外のワークショップに行ってきた学生の報告会です。そして、秋にスタニー先生がチェコのガラスシンポジウムに行かれたので、シンポジウムのレクチャーもしていただきました。

TIGAは、海外校との提携もしており、夏期講習などをスカラーシップを使って受講する学生が多くいます。また、常勤のアメリカとチェコの先生をはじめ、先生方も海外に精通しているので、海外が身近に感じられ、学生も積極的に海外に行って学んでいます。

スタニー先生と7名の学生のスライドレクチャーは、2日間に分けて、盛りだくさんの情報の報告会となりました。

なので、ここからブログも長いです...。海外の報告会1と2があります。でも最後には、みなさん、きっと海外でガラスを学ぶことに少しは興味がわくのではないかと思います...。おつきあいください。

まず始めは、スタニー先生のスライドレクチャーです。スタニー先生は、チェコのノビボアーという所で開催されたInternational Glass Symposium (以下、IGS)に招待されて行ってきました。

IGSは、午前6時から午後5時まで2日間行なわれ、15ヶ国70名の作家が集まり、デモンストレーションやレクチャーをしました。作家のほとんどは、ガラスアーティストですが、他分野のアーティストも招待されてガラスで作品制作をしました。多くの作家は、ヨーロッパからだそうですが、アメリカからの作家もいたそうです。ノビボアーは、北ボヘミア地方にあり、昔からガラス産業や工芸が盛んです。クリスタレックスという有名なガラス会社があるのもノビボアーです。

スタニー先生は、AJETOというピーター・ノボトニー氏の工房で作品を2日間制作し、展示をしました。ピーターさんは、昨年の秋のワークショップにTIGAに来てくれたオンドラさんのお父さんです。IGSのシンポジウムは、2日間ですが、展覧会は長期間開催されているようです。
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ノビボアーの上空からの写真です。そして右は、ガラスの工場や工房を色分けした地図です。吹きガラスの工房の他にもガラスビーズ、板ガラス、理化学ガラスの工場があります。デモンストレーションも随時いろんな工房で行なわれていたそうです。
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写真では全然分からないのですが、これはキルンの中に型があり、その型にガラスをレードルで入れて、型がスピンして、遠心力で形作られるという面白い技法を使って制作していたそうです。キルンを改造して、ここまでしてしまうなんてすごいです。
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次は、アメリカの夏期講習を受講した学生からの報告です。アメリカには、様々なサマーワークショップが開催されていますが、今回は、Corning Museum of GlassPittsburgh Glass CenterPenland School of CraftsPilchuck Glass Schoolに7名の学生が受講してきました。初めて海外に行く学生もいて、異文化や英語の世界にドキドキしたのではないでしょうか。どんなたくさんの経験をして、学んできたのでしょうか。

まずはアメリカの東海岸側からレクチャーを始めます。

最初は、Corning Museum of Glassの夏期講習です。コーニングは、ニューヨーク州にあります。夏期講習を受講するのは、コーニングガラス美術館附属のスタジオです。コーニングガラス美術館は世界有数のガラス美術館で、最近では現代ガラス部門や吹きガラスのスタジアムが増設されたのが話題になりした。またガラス関連の多くの蔵書がある図書館も併設されています。
ワークショップ中は講座を受講するだけではなく、美術館や図書館のツアーやコーニングにあるガラス工房のツアーなどイベントも盛りだくさんだったそうです。
また、講座中に制作した作品をカメラマンに写真撮影をしてもらえる機会や先生や生徒のスライドレクチャーなどクラス以外にも多くのことを学べる機会があったそうです。
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3名の学生が各々のワークショップを受講しました。

1人目は、樋口真一さんのワークショップです。樋口真一さんは、樋口主明さんとともにパートドヴェール技法での作品制作をされている作家さんです。
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このクラスでは、この棚のブルズアイのガラスが自由に使えたそうです。そして、色見本をつくっていきます。キルンも様々な用途に合わせてたくさんのキルンがあります。
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20150930-2-05.jpg各自、自分のスケッチをもとに色見本を制作して、作品制作をしていきます。クラスでは、石膏型の取り方からプログラムまで様々なことを丁寧に説明してくれ、とても充実した時間を過ごすことができたみたいです。レクチャー中、型の薄さにみんな驚いていました。こんなに薄い方でも割れることはないそうです。   
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20150930-2-10.jpgそして、出来上がった作品が左の写真です。右の写真は、他の生徒さんの作品です。
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2人目のコーニングのワークショップ受講者は、2つのキルンワーククラスを受講しました。
1つ目は、Saman Kalantariさんの紙のように薄いパートドヴェール技法のワークショップです。こんなに薄いガラスをどのように制作しているのでしょうか。
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まずは、ガラスからではなく、実際に紙すきの授業をしたそうです。面白いですね。
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Samanさんのクラスでは石膏型は作らずに砂の上にガラスをのせて制作したり、今まで見たことのないような方法で制作していきます。パウダーをふるための茶こしのようなふるいも用途にあわせていろんな大きさのものを使用します。
右の写真は学生の作品です。
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そして、嬉しい再会もありました。昨年、TIGAに滞在制作作家として招聘されたパブリナさんです。パブリナさんは、コールドクラスを教えていたそうです。ガラスをやっていると住んでいる場所が違っていても、必ず再会できるのですね。素敵ですね。
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2つ目の受講クラスは、Heike Brachlowさんのクラスです。キルンキャストで幾何学の立体作品を制作しています。動く作品もあります。そして、ガラスの色は、自分で配合して作っているそうです。
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まずは、高温に上がる(1000℃以上上がる)キルンで金属などをまぜてガラスの色見本をつくります。型もスタイロフォームなどで原型を制作したりしたそうです。クラスの中では、色とガラスと光の関係性を説明した講義も行なわれました。
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また、コーニングはニューヨーク州にあるということもあり、いろんな美術館やアーティストにも会ってきたようです。羨ましい!!!。
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3人目のコーニングのワークショップ受講者は、Clare Belfrageさんのブローのクラスを受講しました。
Clareさんは、ストリンガーでパターンを描き、吹きガラスの作品に奥行きをもたせた作品を制作しています。ケインワークといっても様々な方法がありますが、どのような技法を学ぶことができるのでしょうか。
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クラスはこのようなスケジュールで行なわれます。この日程だとモリモリ制作できますね。
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吹きガラスは、基本的にチームワークで制作します。コールドワークやキルンワークにくらべて、人との共同作業が格段に増えるのがホットワークです。英語という言葉の壁を超えて、コミュニケーションをとるため、たくさんチョークで絵を描き説明したそうです。自分の思いを相手に説明するのは、同じ言語を話す人でも難しいです。そこを言葉の壁を超えて、チームで制作することがとても楽しかったとレクチャーの中で話せるのは、すごいことだと思います。ブラボー!そして、出来た作品の一つが右の写真です。
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左の写真が、制作した全作品です。段々大きくなっているのが分かります。
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吹きガラスで制作した作品の加工の仕方も教えてもらったそうです。
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そして、チームクレアクラス!ともに制作した仲間は一生忘れないですね。
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ワークショップのあと、なんとこんなにアメリカを移動して、ガラス工房や美術館、大学を巡ったそうです。パワフルですね!以前からアメリカのガラスに興味があったそうで、この機会にいろんなことにふれて多くのことを吸収して、帰国したのではないでしょうか。
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20150930-2-42.jpg続きは、海外の報告会2にてアメリカ後編とドイツ編を載せます。(R)

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今日はキルン1の講評会です。
今回の課題は「フュージング、スランピングの技法を用い、板ガラスを使って独自の表現を探る」です。
フュージング(Fusing)はガラス同士を電気炉の中で溶かし合わせる技法、スランピング(Slumping)はガラスを型に沿うように熱と重力で曲げる技法です。

どれくらい溶着するのか、どれくらい曲げるのかはガラスを焼成する温度や時間によって左右されます。そこを見極めていくのが今回の技法の醍醐味です。

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こちらの作品は青い板ガラスと透明度の高い板ガラス交互に重ねて溶着し、あとから形を削り出すことで面白い効果が生まれています。
また、光の当て方や見る角度によって様々な色に見える特殊なガラスを使っている意欲作です。


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こちらの作品はスランピングの技法で変形させたガラスを水の中に沈め、そこに溜まった空気の形を見せる作品です。
型に沿って変形したガラスの形状にさらに沿って形を変える空気。その関係性がとても面白いです。



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こちらの作品は竹細工の籠からヒントを得て制作しました。当初は入れ物のような形になる予定でしたが壁からガラスが飛び出すように展示したことで、「入れ物」というイメージから開放されて素材の魅力が際立っていると思います。

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今回の課題は皆苦戦していたように思います。
課題1や2は自分が思い描くデザインにガラスに置き換え、ガラスを御するという意味合いが強い課題でしたが、今回の課題はガラスをよく観察し、見極め、ガラスに寄り添いながら制作するという意味合いが強く、
前回までの課題のイメージでそのまま制作に取り組むとガラスの予想外の動きや表情に翻弄されてしまいがちです。思い通りの形にならず悔しい思いをした学生もいたのではないでしょうか。
ですがその素材(ガラス)の観察がとても重要で、たとえ自分の思い通りの形にならなくても、人の想像を超えたガラスの姿がそこにあるのかもしれません。大事なのはそれを失敗と捉えるか、発見と捉えるか、です。
ガラスをよく観察して素材としての強さや面白さを考えて、つくってみて、また観察して、考えて・・・そういったガラスとの対話の繰返しの中で見えてくることはきっとあるはずです。
ガラスとしっかり向き合ってガラスの良いところ、面白いところをたくさん見つけて、いっぱいワクワクしながら次の課題も突き進んでいってくださいね。(K)

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平面講評会


今日は平面の授業の講評会です。

今回の課題のテーマは「シンボリックなかたち」。
ランドマーク、バーバーデザイン(職業的看板)、自宅(自身)の表札という三つのテーマから一つを選択して作品を制作します。
場の雰囲気をつくりだすランドマーク、職業を端的に表す看板、個を表す表札、これらのデザインの変遷や社会に与える影響、普遍性、公共性を考えながら、形態とそこから受けるイメージや印象の関係性について学ぶ課題です。

平面の授業は後期になるとグッと課題の自由度が広がり、平面作品に限らず、立体作品や映像作品、空間作品など学生達は思い思いの素材、制作スタイルで作品を制作していきます。



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こちらの作品は職業看板をテーマにコーヒー豆輸入会社「オンドゥラポン」を設立したと仮定してその会社の看板をデザインしました。
ホンジュラスの人たちの生活や未来のことまで考えた素敵な会社です。手から手へコーヒー豆が渡されているデザインが暖かみを感じさせてくれますね。
ホンジュラスのコーヒーを実際に飲ませてもらいましたが嫌な酸味が全くなくてすっごく美味しかったです!


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こちらは自身の表札をテーマに自分ということに焦点を当て、自分の境界を示すものを表現しました。
オブラートを繋ぎ合わせて薄い膜状の造形物を制作しました。
膜を通して見る世界や薄い膜が浮遊している空間が不思議で繊細な印象を受けました。


この他にも様々な素材でつくられた作品が研究所の敷地のいたるところに展示されました。

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屋外で展示したり、学生寮の自分の部屋の前で展示したり、映像を流したり、厚紙で模型を作ったり、ガラスで作ったり、、、
公共的なシンボルや自分の思いの象徴など様々なコンセプトの作品が並びました。何のシンボルかわかりますか??


何かを象徴する形を考えて実際に作ってみることで、ものの形態と人が受ける印象が深く結びついていること、物事をデザイン化し、それを見る人に端的に伝えることの難しさを学生達は学べたのではないでしょうか。
私たちは視覚を通して鑑賞者の感覚や感情に何かを訴えていて、作品を介して人や社会と繋がっているんだと改めて感じる課題でした。(K)

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OYZK校外学習最終日!
いざ六甲山ミーツ・アートへ...?

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天気大丈夫かなぁ?不安。

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着いたはいいが雨は強くなる一方。
霧も濃くて前も見えなかったのであきらめようということになり、六甲山では朝ごはんだけいただきました。


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急遽ルート変更!兵庫県立美術館を目指します!


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あめー。

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兵庫県立美術館ではパウル・クレー展。

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それから本ゴー先生のお知り合いの国谷隆志さんのDeep Projectionなどを見学。
このネオン管は吹いてるらしいです!
管のなかでネオンがふよふよしていてきれい。でもあんまりずっと見てると目がチカチカします。

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そとにはヤノベケンジさんのSun Sisterが!でかい!!


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名残惜しいけど、そろそろ富山に帰ろうかー。



毎日研究所にこもって作品と向き合っているとアイデアに詰まったり悩んだりします。
3日間県外で色んな作品や景色を見て外からの刺激を得ることで、また新しいアイデアが浮かんだり気分転換ができたのではないでしょうか。

研究科1年生は年明けに美術館でグループ展があり、移動中にミーティングをいっぱいしていました。
今回の校外学習が少しでも今後の制作の支えになってくれれば嬉しいです。

みんなおつかれさまでした!

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本ゴー先生もありがとうございました!(W)

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OYZK校外学習2日目!本日は香川県を色々回ります。

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こちらが飯野山、通称讃岐山です!

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最初は朝うどん飯野屋さんは肉うどんが有名らしい。
肉うどん食べて気合いいれてこ!

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うどん...

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来た!!!



おいしくいただいたところで丸亀猪熊源一郎美術館へ。

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企画展は猪熊源一郎展 みんなで伝える、好きになる でした。

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「私が猪熊源一郎です。」

プロフィール

1902年香川県高松市生まれ。少年時代を香川県で過ごす。
1921年旧制丸亀中学校(現 香川県立丸亀高等学校)卒業。
1922年東京美術学校(現 東京藝術大学)に進学。藤島武二教室で学ぶ。
1926年帝国美術院第7回美術展覧会に初入選。以後、第10回、第14回で特選となるなど、1934年まで主に帝展を舞台に活躍する。
1936年志を同じくする伊勢正義、内田巖、小磯良平、佐藤敬、三田康、中西利雄、脇田和、鈴木誠と新制作派協会(現 新制作協会)を結成。以後、発表の舞台とする。
1938年フランスに遊学(1940年まで)。アンリ・マティスに学ぶ。
1948年『小説新潮』の表紙絵を描く(1987年まで)。
1950年三越の包装紙「華ひらく」をデザインする。
1951年国鉄上野駅(現 JR東日本上野駅)の大壁画《自由》を制作。
1955年再度パリでの勉学を目指し日本を発つが、途中滞在したニューヨークに惹かれそのまま留まることとし、約20年間同地で制作する。
1973年日本に一時帰国中、病に倒れる。
1975年ニューヨークのアトリエを引き払う。その後、冬の間をハワイで、その他の季節は東京で制作するようになる。
1989年丸亀市へ作品1000点を寄贈。
1991年丸亀市猪熊弦一郎現代美術館開館。
1992年所有するすべての作品などを丸亀市に寄贈する趣旨の文書提出。以降、順次丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に搬入。
1993年東京にて死去。90歳。

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ちなみに建物は数々の美術館建築を手がけ、現在世界で最も美しい美術館をつくる建築家と評される谷口吉生の設計。
展示はもちろん、建物も面白い美術館でした。


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美術館の近くに気になるものが。

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名物かまど!!を買いに走る本ゴー先生!!

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それを見守る学生達。



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続いて善通寺へ。

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善通寺のちかくにモヤさまで紹介されていた熊岡菓子店が!
おやつに激硬のパンを購入。


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総本山善通寺は四国八十八ヶ所霊場の第七十五番、真言宗十八本山一番札所でございます。
広くて立派!!!

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目がだいぶ離れてるなぁ...。

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善通寺の近くには大正時代に建てられた銭湯の外観がそのままに残っていました。
ここはなんと映画サマータイムマシンブルースで新美がヴィダルサスーンをなくすあのオアシス湯なのです!!

この辺り一帯は明治から昭和にかけての中心地でした。

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続いて研究所の卒業生の工房へ。

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卒業生の杉山利恵さんの工房Rie Glass Garden!

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卒業後すぐ築炉し、香川で採れる庵治石を溶かした瀬戸内海色のガラスで器やオブジェを制作されています。

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2階にはギャラリーも!

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せっかくなので庵治石ガラスで吹かせてもらうことに。

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「ちょっと硬いね」

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「ゴブレットも吹いてみようかしら!」

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アシストしてくれたなおちゃんは初めて研究所以外のガラスを巻いたそうです!!
窯が違うと全然違うよね。

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自分の工房を持つというのは本当に大変。
卒業後からのサクセスストーリーは大変勉強になりました。
利恵さんありがとうございました!

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ふとんがうどんに見えてしょうがない。
続いてイサムノグチ庭園美術館へ。

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20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチは、モニュメント、庭や公園などの環境設計、家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。1956年、初めて庵治石の産地である香川県の牟礼町を訪れたノグチは、1969年からは五剣山と屋島の間にあるこの地にアトリエと住居を構え、以降20年余りの間、NYを往き来しながら石の作家である和泉正敏をパートナーに制作に励みました。

イサム・ノグチ庭園美術館は、この地が未来の芸術家や研究者、そして広く芸術愛好家のためのインスピレーションの源泉になることを強く望んでいたノグチの遺志を実現したものです。150点あまりの彫刻作品はもとより、自ら選んで移築した展示蔵や住居イサム家、晩年制作した彫刻庭園など、全体がひとつの大きな「地球彫刻」、あるいは環境彫刻となっています。出来うる限り、生前の雰囲気そのままで環境そのものを公開し、専門的な調査・研究のためのアーカイブ(資料研究空間)となっております。(イサムノグチ庭園美術館HPより)


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ということで、香川を1日満喫しました!よい刺激をたくさんゲット!
最終日は神戸へいってきます!(W)

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研究科1年生の応用造形(OYZK)で校外学習へ行ってきました!
1日目は日の出前から出発して瀬戸内の豊島を目指します!!

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岡山遠い!!!

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7時間半かけて宇野港へ到着。
早々に本ゴー先生に友達が出来る。

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フェリーで豊島へ向かいます。

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到着!美術館行きのバス待ち。
このでかいソテツみたいのはなんなのか知る為に持ち主の方にきいたところフェニックスだそうで。

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バス到着。豊島みかんー。

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はい!これが待望の豊島美術館です!!

2010年秋、建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼により唐櫃に誕生した美術館。
瀬戸内海を望む豊島の小高い丘の中腹に立地。周囲には美術館建設を機に地元住民が中心となって再生した棚田が広がり、自然と建築、アートが融和した美しい環境をつくりだしている。内部空間では、床のいたるところから水が湧きだし、一日を通して「泉」が誕生する作品《母型》が展開される。(art setouchi HPより)

と、まあそういうことで

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参ります。
外側をぐるっと歩いて美術館へむかう感じが期待度を上げますね。
中には水が生き物みたいに動く作品とかありました。

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棚田と海がきれいね〜。

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瀬戸内のあたたかい気候によりオリーブが名産。

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あと豊島は猫が多い島とされていますが、本当に猫だらけでした。

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時間がなくて惜しくも豊島美術館しか行けなかったのですが、それだけのために行く価値ありでしたね!!
次は香川編!!お楽しみに!!(W)

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ホットワーク1の課題2「五感+α(六感)」の講評がありました!

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この課題はそれぞれクジで引いた感覚をテーマに制作しました。
課題の捉え方はひとそれぞれ。
さてどんな作品が登場するのでしょうか!

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「聴覚」からガラスが割れる音をつくろうとしていた学生は、最終的に飴と樹脂を組み合わせて新しい表現を追求していました。

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吹いた器の厚みや形の違いで、熱湯を入れた時の耐久性を研究したレポートを発表してくれた学生もいました。

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これは遠くから見ると器だけど展示台にしかけがあって、器にビー玉を食べさせることができる作品。

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ガラスと映像を組み合わせて匂いを表現する学生もいました。
静かな空気が広がっていました。

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ガラスのクロスワードパズル!器の中に文字や物が入っていてみんなで答えを探しました。

目に見えないものをテーマに制作を進めた今回の課題。
かなり悩んで制作していた学生もいました。
作品に答えはないけれど、自分がなにをつくりたいのかということを考えて考えて探していきましょう!(W)

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10月後半は、イベントが目白押しなTIGAです。

10/23(金)には、有志学生による春より実施されてきたLEDとガラスを組み合わせたプロジェクトの最終作品発表です。会社の方と半年間かけてきたプロジェクトをどのように仕上げてきたのでしょうか。

今年の5月より富山県にあるティ・エイ・エムさんにご協力いただきLEDキットとガラスを組み合わせる作品を制作してきました。最近では、日常生活でもよく見かけるLEDですが、実際にガラスとどのように有効に組み合わせることができるのでしょうか。
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まずは、LEDとはなにかというレクチャーから始まりました。LEDの種類からメリット、デメリット、応用方法、PSEマークまでLEDについて幅広くお話してくださいました。オリジナルの資料で大変わかりやすく、学生もLEDのことがなんとなくイメージできたのではないでしょうか。
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今回は、学生が電子回路を設計したりということはしません。学生が、どんなLEDが欲しいかという要望を会社の方に伝え、会社の方がLEDキットを制作してくださるという企画です。こんな機会は滅多にありません!。みなさん、いろいろ試して自分の作品にあったLEDをデザインしてください。
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レクチャーのあとは、実際に学生の制作したガラスにLEDをあてて、実験していきます。実際にLEDとガラスを組み合わせることで、様々な発見があります。
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この実験で照度センサーや音センサー、LEDの点滅の仕方、防水加工したLED、色、輝度などの指定したLEDキットの要望書をだし、会社の方にLEDキットをカスタマイズしていただきました。夏休みにも面談などをして、出来るだけ理想のLEDに近づけていきます。

夏には、LEDキットが学生の手元に届き、実際に手に取るとガラスの作品のアイデアも具体化してきます。
造形科1年生は授業の課題と組み合わせて制作したり、造形科2年生の様に課題とは別に作品制作をしている学生など各々にプロジェクトをこの日のために進めてきました。今回は、学生の他に中神先生もご自身の作品にLEDを組み込んだ作品を発表します。みんなの作品が最終的にどのようになったかは、実はこの日までよく知らなかったので、とても楽しみです。日が暮れた夕方から発表が始まりました。
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作品は、LEDの光を入れたとたん表情が一転します。光とガラスの関係は密接です。光源をいれるとコードが見え、作品に影響がでたり、熱問題など様々な考えなければならないことがあります。LEDを使用することによって光源を小さくすることができ、熱問題も従来より回避でき、光源が作品と融合しやすくなりました。しかし、今回は、光源や配線を隠すことばかりを要望したために配線が細くなりすぎて、すぐ断線するという問題が頻繁に発生しました。作品の見え方は大変重要ですが、配線や光源も計画的に作品に取り入れ、それらを含んだ作品表現を目指すことの必要性を感じました。

ティ・エイ・エムさん、お忙しい中、学生の要望にも真摯に対応してくださりありがとうございました。とても有意義な経験をすることができました。(R)
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10/28()の造形科2年生ホットワークの授業に、アメリカより特別ゲストが来てくれました。

ダニー•ホワイトさんです。ダニーさんは、アメリカのシアトルでガラス作家としてご活躍されています。富山に来る前は、トルコで滞在制作をし、富山の後は、新島ガラスセンターで行われるWSのアシスタントとして新島に行かれるそうです。様々のところで、多忙に制作活動をされているダニーさんからみんなどのようなことを学ぶのでしょうか。

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まずは、スライドレクチャーから始まりました。ダニーさんは、大学のころは絵画を学んでいました。そこからガラスへ作品の素材を移行していきます。ガラスを学び始めたのは22才からだそうです。現在は、絵画を描くことはほとんどなくなったそうです。しかし、絵画を学んでいたことが大きな糧となっていて、ガラスの作品制作のインスピレーションのもとになっているそうです。スケッチブックを見せていただき、たくさんのアイデアのドローイングに脱帽しました。スケッチブックそのものが作品でした。


スライドレクチャーの後は、ホットショップでデモンストレーションです。


頭部を制作してくれます。普段は、パーツを一人で制作し、それを組み合わせるときに多くのアシスタントの人に手伝ってもらい制作するそうです。なので、1人で制作できるような様々な工夫も教えてくれました。

DSCF5797.JPG制作する上で一番大切な道具は、酸素トーチです。この酸素トーチを使用することで、自分が作業したいガラスのみを熱することができ、形などを変化させることができます。また、他の道具も自分で作ったり、カスタムオーダーした特注品です。

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DSCF5823.JPG2色のパウダーをたくさんつけて色に深みをつけていきます。色へのこだわりも絵画を勉強したときに学んだそうです。色と色の層の間にはクリアのガラスを巻きますが、色の層がお互いに近くなるようにクリアのガラスをうっすら巻きます。そうすることで、色同士が近くなり、ダニーさんの求めている色に近づくそうです。

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最初に目や鼻の位置を十字に酸素トーチで熱していきます。これは、デッサンなどで人の顔を描くときの最初のあたりをつける時と同じ手法です。外から道具で形を成形していくことと、道具で膨らませたくない場所を冷まし、ブローをし、内側からガラスを膨らまして成形していくという2つの手法を駆使して制作していきます。

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目は、ケイン棒で作っていきます。白目と虹彩を別々に施します。
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目の後は、耳をつくります。左右のバランスが重要です。

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ガラスの作品でも、筆跡のテクスチャーをガラスで表現するためにフォークを使用したりとガラスと絵画の密接な関係がうかがえました。

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学生もダニーさんにポンテやビットなどでアシストします。ポンテの後に、首を成形し、襟や蝶ネクタイをつけて完成です。

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作品によっては、テクスチャーを付けた表面をサンドブラスで加工することもあるそうです。そうすると陰影がはっきりし、テクスチャーが浮き出てきます。曲面にサンドブラストをするときは、サンドブラストをしないところをテープではなく、油粘土でカバーするそうです。油粘土を使用するとテープのようにガラスについている湿気なども気にせずにカバーすることができるそうです。時には、木工用ボンドを使用することもあるそうです。


また、午後には、授業に参加され、学生に個別にデモンストレーションをしてくださったり、アイデアの相談にのっていただきました。


ダニーさん、お忙しい中、遠方より富山にレクチャーとデモンストレーションのために来ていただきありがとうございました。(R)



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アーティスト・イン・レジデンス作家のジェフリー・ベンロースさんによる公開講座が開催されました。ジェフさんが富山に来て3週間が経とうとしています。学生の皆さんも制作のお手伝いを通して、様々なことを学んでいます。昨日は、研究科の学生が中心に集まり、グラファイト型を用いたホットキャスティングのお手伝いをしました。

講義はジェフさんの学生時代の作品紹介から始りました。

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ジェフさんが学生だった頃の制作風景です。大学2年生の頃初めて受注制作を行いました。デザインの提案を受け、ガラス素材を用いて形に興すという工程にこの頃から興味をもち始めました。
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現在はガラス作家として、またガラス以外のメディア作家とのコラボレーション制作を中心に行っています。
カリフォルニア州にあるジェフさんのガラス工房です。それぞれの受注制作に合った技法で制作を行うため、ホットショップは必需ではなくなったそうです。また、各プロジェクトごとに必要なスタッフを雇い対応しているそうです。
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建造物の一部としてデザインされたガラスをプロジェクトマネジャーとして制作しました。ガラス一つ一つの大きさは、2~3メートルの幅があり、このプロジェクトのために特別な電気炉を準備しました。棒状のホウケイ酸ガラスを用いてフュージングとスランピング技法で制作します。

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スランピングの焼成中に、必要な長さの突起が底面から出てくる構造をもった特別な電気炉を使用します。
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コンピューターの製図システムを用いて表現した滑らかな曲線を、忠実にガラスで表現します。コンピュタープログラムは高校時代に学んだそうで、ドローイングやデザインの考案はコンピューターを用いて行います。
今回の滞在期間中には、円錐形をテーマとしたプロジェクトを進行しています。そのプロジェクトにも繋がるイメージです。
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ゲイ・アウトローという彫刻家とのコラボレーション作品です。
ゲイ氏の作品シリーズの一つ、複雑な形を反復させて構成するというコンセプトで制作されたものです。彼女は、1つの素材に束縛されず、様々な素材を用いて彫刻作品にチャレンジするという制作スタイルをお持ちです。ジェフさんは彼女のアイディアを技術的な面からサポートし、作品に興します。
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融けているガラスをコントロールするのではなく、熱によって自然に変形するガラスの特性を活かした作品です。3メートルの高さからガラスを垂らし、ガラスが床につく直前に息を吹き込んで球根状の形に膨らませます。徐冷工程が必要とされない程の薄さのようです。
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ジェフさん、素敵な講義ありがとうございました。
この後の滞在制作は11月29日まで続きます。
11月21日(土)から26日(木)まで富山市ガラス美術館5Fギャラリーにおいて展覧会が開催されます。
展覧会初日、21日13時からは作家によるアーティストトークが行われます。
11月29日(日)滞在最終日には、富山ガラス工房第2工房で公開制作が開催されます。皆様、是非お越しください。(E)
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10月28日(水)にタムラサトル氏の特別講義が行われました。

タムラ氏は、栃木県立美術館やP.S1 Contemporary Art Centerなど国内外の第一線で幅広く活躍されている現代アート作家です。

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今回の特別講義は、いつもと少し形式が変わり、映像で多くの作品を見ます。タムラ氏の作品は、可動可変式の作品で映像で見ると作品がよく分かります。初期作品から最新作品、現在進行中の作品まで様々の作品を紹介してくださいました。

まず、初期の作品は、なぜワニが回ると面白いのかという疑問から制作した作品です。ワニは発泡スチロールなど軽量の材料で制作されています。最初のワニの作品制作のあと、ワニの色、大きさ、数などをいろいろ変化させ、疑問を検証させていきました。
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ワニの作品を数点制作したあと、熊の作品を制作しました。熊が風力で後ろに下がっていくという作品です。最初は、熊は1頭でしたが、風力があまりにもすごく停止が難しく、重りにあと2頭追加したそうです。熊のフォルムにもこだわりがあり、上野動物園の熊などをよく観察して制作したそうです。ワニや熊の作品制作が続いた頃、タムラさんは動物をモチーフに制作する人だと思われていたというエピソードも話してくれました。

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回転という行為を追求したのはこの作品です。この作品は、美術評論家の方に"一皮むけた"と言われた思い出深い作品だそうです。

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 この作品は、回転の速さによって、旗の鳴る音の大きさが変わります。

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 この作品は、タムラさんご自身も制作した作品の中で気に入っている作品だそうです。

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次は、接点の作品のシリーズです。金属同士が接触して、電気が流れ、電気が付きます。その瞬間に、接触部分から火花が散ります。火花が散るので、ギャラリーなどで展示をする時は耐火を考えた床を特別に設置することもあるそうです。

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作家活動をやる上で、経済面を考えることはとても大切です。ギャラリーで展示をする時やアートフェアーに参加する時は作品を売ることも考えなくてはなりません。国内もさることながら、海外でのアートフェアーでタムラさんの作品はよく売れるそうです。それはコレクターの気質の違いからではないかとおっしゃっていました。

接点の作品は、最初の頃は、火花が散ることが多く、美術館などで展示をすることは火災などの理由で難かったそうです。コンペで火花の作品が、入賞し、作品展示をすることになり、さらに参加型の展示にししたそうです。この展示の機会があったことで、美術館でもこの作品を展示することが可能であるということを証明する機会になった展示にだそうです。

 次は、重さと関係している作品です。きっかり700g100kgにするプロジェクトです。購入した虎の置着物をちょうど700gにし、700gになった虎が作品になったり、タムラさん自身が100kgきっかりになる瞬間をおさめた作品です。身の周りのものをいろいろ集めて、試すと以外にもこのきっかり何kgにすることができるそうです。このプロジェクトは現在も進められています。

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 フルスイングをして、破壊されるプラモデルたち。

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 漫画本の中にフライドチキンを挟んで、ページをめくっていると油染みが大きくなり、本の真ん中にくるとフライドチキンが出てくる映像作品です。

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メカニカルな作品です。文字やハート、アルファベットなどを作っています。この線のたるみなどにこだわるために回転数や距離を工夫しているそうです。

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外部から多くの美術館やギャラリーの関係者の方も講義にお越しいただきました。終止笑いの絶えないとても楽しい興味深い講義で、教職員一同大変有意義な時間をすごせました。

タムラさん、遠方よりお越しいただきまして、ありがとうございました。(R)

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2011年3月以前のブログは旧ブログ「富山ガラス造形研究所の日々」(エキサイトブログ)でご覧いただくことが出来ます。

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