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学校ブログ [ 2013年11月 ] アーカイブ

さて、今日は造形科1年生のキルンの課題の窯入れです。

今回の課題はフューズ、スランプの技法を用いてオリジナルの表現を探るというもの。
熱と重力を利用してガラスを型に沿わせて変形させます。

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今はまだ板状のガラスですが、ここからキルンの中で熱を加えることで変形し、思い思いの形になっていきます。
これらのガラスは全て、窓等に使われている、ごく一般的な板ガラスです。
その板ガラスを切ったり、組み合わせたり、溶かしたりして、学生達は独自の表現を探求していきます。
無機質な1枚の板から無限の形が生まれてくるなんて、やっぱりガラスって面白いですね!



フューズ、スランプは温度管理がとてもシビアで難しいですが、無事窯から出てくることを祈ってます!
講評会に向けてラストスパート!ガンバレー!!(K)

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ブログでの紹介が遅れました!!11月5日火曜日にアーティスト・イン・レジデンス作家ベン・ライト氏公開講座が開催されました。現在アメリカで、ガラス作家兼大学専任講師として活躍されているベンさんによる作品紹介と制作概念についてお話しいただきました。
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ガラス作家でもありミクストメディア作家でもあるというベンさんですが、以前は生物学を専攻していたそうです。普段は、ガラスを中心に多様な素材に対して斬新かつ挑戦的にアプローチし、独創的な視点から制作を行っています。また、それらは美術と生物学に関する専門知識を活かした、両者が相互的に働きかけるような作品です。
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この作品は、窓ガラスに描かれたおばあさまの肖像を通し、室内に入り込んできた日差しによって成長する草の様子を2週間記録するというプロジェクトです。その草は、ベンさん自身のポートレートの形に生えてきます。2週間後には植物が伸び、肖像が自然に取り込まれた状態になります。おばあさまとベンさんの関係を改めて作品によって確認するという意味合いも込められているようです。
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ベンさんは最近"Noticer"としての役割に興味を持っています。世界がどう成り立っているか論理的に解き表せるように、物事の起こりなど様々な現象に目を向けたいそうです。例えば、小さな顕微鏡の世界、見える物と見えない物の関係,またアーティスト自身で問題を作りそれを解決していく過程から創造できるものなどです。そこから生まれた作品が、他の人にも注意を向けさせるような媒体であってほしいという事です。
さて、滞在制作の成果発表に向けてどのような計画をお持ちなのでしょうか。いくつかお話いただきました。
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展示会のタイトルは、"Man's Best Friend"です。アメリカでは、愛犬を良くこのように呼ぶそうです。今回の展示では人間と自然が共存する"生態系"をテーマとします。人間、動物,自然がお互いに相互作用するエコシステムに、"時間"という枠組みを加え、時間の経過によって変化する循環システムを"4Dの世界"として表現します。時間という枠が今回の展示のキーポイントになります。
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まず最初のプロジェクトとして、人間との関わりの中で進化してきたお米の変遷をファンタスコープを使って表現します。次に、ムリーニで制作した細胞を顕微鏡と組み合わせて制作するものです。そして様々な容器の中に、富山における生活で関わった自然物を入れて、それを一つの生態系として表現するもの、日本の広告やパッケージを使ったコラージュ、お餅をベースにしたプリントの作品などいくつかのプロジェクトを計画しています。ベンさんの滞在しているレジデンスハウスの周りにも沢山の田んぼがあります。富山のお米はとても美味しいというベンさん、そういった富山での新たな経験が作品への展開に繋がっているのではないでしょうか。
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これはベンさんが6年間研究をしてきたという"ノドグロルリアメリカムシクイ"という名の鳥です。鳥はベンさんにとって特別な意味を持つ存在のようですね。ここ富山でも鳥との不思議な出会いがあったそうです。

最後に、ガラスの扱い方を学び素材を理解することも大事だが、アーティストとして常に自分に対して正直であること、一番興味がある事を見つけていく事が大切である、というお話をいただきました。ベンさんも、今後"Noticer"として普段私たちが気付かない物事の起こりに目を向け、他人にもそこに興味を向かせるようなものづくりをしていきたいそうです。ベンさん素敵な講義ありがとうございました!!(E)








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11月15日(金)にフードスタイリストの高橋みどり氏をお招きし特別講義をして頂きました。今回のレクチャーは、いつものレクチャーとは違い、事前に学生から質問を受付け、その質問を元に高橋氏にお答えいただくという質疑応答形式でのレクチャーでした。

フードスタイリストという職業は、聞き慣れない言葉です。一体どのような活動を高橋氏はしているのでしょう。そして、高橋氏の器や食へのこだわりとはなんでしょうか。

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高橋みどり氏は、1957年東京生まれました。女子美術大学短期代学部で陶芸を専攻後、テキスタイルを学び、大橋歩事務所のフタッフ、ケータリングの活動を経て、1987年にフリーになり、主に料理本のスタイリングを手がけています。著書に『うちの器』、『伝言レシピ』、『ヨーガンレールの献立日記』、『私の好きな料理の本』他、多数。

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レクチャーには、外部からもたくさんの方にお越しいただきました。高橋氏のスタイリングへの関心の高さを伺えます。レクチャーの始めに高橋さんのフードスタイリストに至った経緯を教えてくれました。大学の受験の時のことまで遡ってお話してくださいました。そこで、フードスタイリストになった大きなきっかけになったのが、イラストレーターの大橋歩さんの事務所で働いていた時のことでした。この事務所では、30歳になると独り立ちするという決まりがあるそうです。30歳でなにをやりたいか考えるということが課せられます。そこで改めて自分が人より得意とするものはなにかということを考えたそうです。高橋さんは、"食いしん坊であること"をあげました。そこから高橋さんが当時よく通っていた食べ物屋さんの方とケータリングを始めたそうです。雑誌などがもともと好きだった高橋さんはグラフィック業界の会社でお仕事をされていましたが、その後、独立してフードスタイリストとしてご活躍されています。

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高橋さんの講義を聞いていて印象的だった言葉が、"好き"ということが全ての基本だということでした。学生の質問のなかで、100円均一や山崎パンの春まつりの白いお皿はどう思いますかという質問があった時に、高橋さんは"無理には買ったり、応募したりしませんが、好きだったら欲しいかもしれませんが..."とおっしゃっていました。高橋さんの日常生活の中で使用している器も自分だったらこれは必要かなとか好きだなというものを集めていると言っていました。古いもの、新しいもの、外国製、日本製、作家のネームバリューなどを超えて高橋さんの感性で良いものを提案していきたいというこだわりがレクチャーの中からとても強く感じました。

その中で、自分らしさを求めるにはやはり続けることが大切だということを言っていました。その継続する中で経験値があがり、自分がしていることへの自信に繋がるそうです。"自分らしさ"つまり"オリジナルとは"という質問では、今出来る自分らしいことや自分が出来ることをすることだとおっしゃっていました。また、自分の中での自分がやっていることへの納得することが大切だとともおっしゃっていました。

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テキ_1.jpg例えば、スタイリングする時にテーブルクロスをパリっとした皺が一つもないものにしたいと周囲の人が提案した時に、高橋さんはどうしても洗いざらしの皺の感じがスタイリングする上で必要だと思い、その意見を貫いたそうです。時には木のテーブルもきれいなものではなく使い古したしみのついたテーブルの方が日常感が出る。そういうところに強いプロのこだわりを感じました。

テーブルクロスにもこの料理人の作るこの料理には、この器が合う、そしてこのテキスタイルの模様でこの色の布が合うと高橋さん独自の表現で説明してくださいました。私の中で、高橋さんの言葉、特に使われている形容詞は印象的でした。

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レクチャーの中では、中神先生の旦那さんでもあるPeter Ivy氏と高橋さんがコラボレーションをしているKOBOの器も紹介してくださいました。Peterさんはパッリとしたラインの薄々のガラスの器を制作しているイメージが強いのですが、高橋さんはそこに日常で使うにはもう少しリラックスをしたラインがいいのではないかなどを提案してお二人でKOBOを作り上げていっています。今後の展開がとても楽しみです。

高橋さんの旦那さんは、吉田昌太郎さんという方です。タミゼというアンティークのお店を東京と栃木県黒磯で営んでいます。吉田さんのお話もレクチャーの中ででてきました。私もwebsiteを拝見しただけですが、とても素敵なお店です。興味のある方は是非、足を運んでみてください。

高橋さんにとって、器は使って使って使い回して、その器のことを知るそうです。高橋さんのレクチャーを聞いているととても感覚を大切にされてフードスタイリストの仕事をされているように感じました。これからたくさん本の出版を抱えているそうですが、最初の方にも書きましたが、古いもの、新しいもの、外国製、日本製、作家のネームバリューなどを超えた高橋さんの感性で見いだされた"わたしにとっての器、目に見えない器"を提案していきたいとおっしゃっていました。高橋さんのレクチャーからは、"好きが全ての基本"そして"こだわり"、"自分らしさとは"というのが強く心に残りました。これは、これからどういう形であれクリエイティブな活動をしていく学生には大きく心に響いたのではないでしょうか。高橋さん、遠方からどうもありがとうございました。(R)

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 研究科の校外学習最終日です。
まず今日は高松市内から1時間ほど車で移動して香川県三豊市にある須田港へ。ここから粟島という小さな島へフェリーで向かいます。
いくつかの展示を観たあとに、みんなが楽しみにしていた当研究所の助手である佐々木類さんの展示場所に到着しました。
待ち時間の間に記念撮影です!
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 中は狭いので少人数ずつ分かれて入ります。奥へ進むと真っ暗な中に作品が表れます。この粟島で島民の方と一緒に集めた植物をガラスに閉じ込めているそうです。写真ではわかりづらいのですが、葉脈までくっきりと残された葉っぱからは微かな動きまで感じられるようでした。偶然一緒に観ていた見知らぬ方が「ガラスってきれいね」と話されているのが聞こえてきて嬉しい気持ちになりました。

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 この後は2時間ほどかけて思い思いに展示を観て回りました。
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 そして最後は「大竹伸朗展 ニューニュー」を観るために丸亀市猪熊弦一郎現代美術館へ。
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 学芸員の方の解説を受けながら展示を観て行きます。作品だけでなく展示準備や搬入時のエピソードもお話しして下さり、より一層楽しむことができました。

 天候にも恵まれた2泊3日の校外学習を終えて無事に帰ってきました。写真にも時々登場していましたが今回は研究生のイダさんも同行しました。長い移動時間を一緒に過ごす中で学生同士のコミュニケーションも普段以上にとれていたようです。
 研究所では2年生の卒業制作が本格的に始まっていますが、研究科1年生も来月の中頃には中間講評が控えています。この校外学習で出会ったこと、観たものがすぐに自分の作品に反映されることはないと思いますが、近い将来思い返した時に何か活かされることを期待します。(A)

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 先日、造形科1年生のホットワークの制作風景を少しご紹介しましたが、11月7日に講評会が行われました。

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 この講評会では1人の時間は20分と短いようですが、みんなの作品をひとつひとつ見ていくとほぼ1日かかってしまいます。まずはじめに制作した本人から作品についての説明をしてもらいます。その後で他の人からの意見を聞きます。説明不足で質問が出ることもあります。本人は制作に長い時間関わっているため、思い入れが強くなり言わなくてもわかるはずと思っているのか伝わらないことも多いようです。また、自分の机に置いて眺めたり、加工したりしてずっと手元にあったものを改めて展示空間において照明を当てることで作品の見え方の違いにとまどう学生もいたようです。
 何点か作品をお見せしたいと思います。

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ハリセンボンのポプリ入れ                     シュガーポット

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たまかむり                            一輪挿し


 最後に中神先生からの総評にもありましたが、全体的に少しこじんまりとした作品が多く、制作においても失敗しないように・・・と消極的だった印象がありました。ひとつの課題の制作期間はそれほど長くありません。早めにやりたいことを見つけて、早めにリサーチを進めた人は制作にも早く取りかかれるので、展示作品にもその差が表れていたようです。
 そして休む間もなく次の課題「リスペクト」が始まりました。しっかりリサーチして制作に取り組んでください。(A)

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 先日お知らせした研究科の校外学習の続きをご報告します。
まずは載せられなかった1日目の神戸ビエンナーレと犬島の写真を数枚。
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 1日目の夜、岡山市内でゲストハウスを運営している2人の男性と話す機会がありました。学生のみんなより少しだけ年上ですが同年代。ガラスのことや学校のこと、どうしてガラスをやろうと思ったのか等、知らない人にとっては本当に素朴な疑問の数々が投げかけられました。自分の携帯に保存してある作品写真を見せながら説明するのもなかなか難しそうでした。いつも研究所では何が好きか、何が得意で今までどんな作品を作ってきたかをわかってくれている人が多い環境です。思いがけず良い訓練になったようです。

そして2日目は引き続き瀬戸内芸術祭の鑑賞のため直島に向かいました。

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 直島では早朝から半日ほどかけて「ベネッセアートミュージアム」「地中美術館」それから空き家を利用した「家プロジェクト」を数カ所見学しました。平日ではありましたが、とても混み合っており30分近く並ばないと見ることができない作品もあり、残念ながらすべてをまわることは出来なかったのですが、ここでしか見ることのできない作品も多く充実した時間を過ごすことができました。

 さらにこの後はフェリーで高松へ移動です。今日はもう一カ所どうしても行きたいところがありました。
今年の春に研究所を卒業した杉山さんの工房です!到着してすぐにちょこっとお手伝い。
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 とても広々とした工房に真新しい設備や道具が準備されています。本郷先生、ベンチの座り心地はいかがですか?
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 続いて2階に上がらせてもらいます。この左手の扉の奥は倉庫として使っている部屋があります。
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 そしてこちらはギャラリースペースだそうです。真っ白で美しい!以前はどこかの会社の事務所として使われていた場所だそうですが、知り合いの方達に協力してもらって壁を塗装して床をピカピカに磨き上げたとのこと。今は何もない空間ですが、杉山さんの作品が並ぶ日もそんなに遠くなさそうです。楽しみですね。
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造形科の同期3人は久しぶりの再会に話しがはずみます。







 卒業してからまだ10ヶ月と少しですが、ここまで出来るものなんですね。すご〜い!!
大変なことも多いけどすべてが勉強になると杉山さんは笑顔で話してくれました。
少し距離はあるけれど富山からみんな応援しています!また近況など知らせてくださいね。(A)
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今日は、造形科2年生のホットクラスでアーティスト・イン・レジデンス作家ベン・ライト氏のデモンストレーションが行われました!!普段は研究所に隣接する富山ガラス工房やレジデンスアトリエで制作をしていますが、今日はションさんのクラスで学生と一緒に制作をしました。
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造形科2年生とどのようなものを制作するのでしょうか。黒板に書かれたドローイングを見るとベンさんの展示作品の一部となる大きなヘルメットが制作されるようですね。側面に小さな穴を2つ開け、そこに小さなノズルのパーツを溶着させるようです。
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グループ制作においては、必要な道具の準備や仕事の分担など事前の打ち合わせが重要だという説明がありました。また、ギャファーとして全体を把握し、いかに皆を指揮するかどうかも制作の重要なポイントになるようです。説明が終わり、いよいよ制作が始りました。体格の良いベンさんは、溶解炉から溶けたガラスを5,6回ほど巻き取り、それを見事に形作っていきます。
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学生の皆も火よけやドア、バーナーの係など仕事を分担して一生懸命お手伝いしました。ションさん、助手さんも大活躍です。

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ベンさんが富山で滞在制作を始めて早くも2週間半が経ちました。驚くことに、学生の名前をたくさん覚えています。ベンさんは、放課後にも学生との個人面談をする時間を作ってくださっています。卒業制作におけるアイディアや技術的なアドバイス、ポートフォリオに対するコメント、アメリカの学校などについてお話下さいます。
まだまだベンさんの滞在制作は続きますが、どんな作品が仕上がるのかとても楽しみです。富山という新しい場所や環境、新しい人との出会いからたくさんの刺激を受けているそうです。以前は生物学を専門としていました。身近にある研究所周辺の自然との係わりがベンさんの作品になにか変化をもたらすのではないでしょうか。
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新しい制作場所や仲間との制作はベンさんにとって学ぶチャンスでもあり、次への発展につながるそうです。今日はとてもパワフルなデモンストレーションでした。ベンさんありがとうございました。

11月16日(土)10:00~12:00には一般公開デモンストレーションが行われます。皆さん是非お越しください!! (E)


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今日、彫刻家の冨井大裕さんの特別講義が行われました。冨井さんは東京を拠点に作家活動を行う傍ら大学においても教鞭をとっていらっしゃいます。学生時代から現在に至る作品展開や、作品に決定的な影響力を持つ制作環境等についてお話頂きました。
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冨井さんは身近にある既製品を用いて彫刻作品を制作されています。それらを積んだり重ねたりという最小限の手を加えることで、そのものが持つ色や形等、造形要素を用いて新たな彫刻の可能性を模索されています。ものづくりにおいて、最小限の加工に留め接着をしないというルールをお持ちで、そのものがなにであるか認識出来るように心がけているそうです。
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これは食器洗浄の際に使用するスポンジを積み重ねたものです。スポンジが持つ独特の色や質感に対する疑問が制作の動機となったそうです。素材に対しての初体験を直接的に表現すること、ご自分の疑問をポジティブで面白いと思えるものを表現することを念頭にしていらっしゃいます。展示会ごとに形を変え、色のリズムに変化を持たせます。
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ハンマーを並べて作った作品です。逆さまに置くと立ってしまうという当然の現象を故意に表現することによって、ハンマーとの関係を掲示した作品です。
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学生時代には主に人体をイメージした彫刻作品を制作されていたそうです。卒業制作では自分自身が向き合う装置である肩幅のフレームを制作し、ご自分にとって意味のある彫刻作品を制作されました。
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最近は、造形を考えるための指示書(作品を構成するうえで必要となる説明書)に重要性をおくようになったそうです。説明書自体が "つくる" ということ、作品本体ではないかという考えです。また最近は、作品体験ということも重視し"ボディーワーク"という指示書に従いながら人体を使って表現するという活動も行っているそうです。
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最後に、ガラスはいいなと思うからこそ疑いを持ちそこから離れず続けて行くことが大切というコメントを頂き講義が終了しました。既存の展示空間や制度を批判的に考察し制作活動を行っていらっしゃる冨井さんですが、今後もしばらく既製品を用いたものづくりを続けていくそうです。今日は学生の作品制作においても意味深い素敵なお話を長時間にわたってして頂き本当に有り難うございました!!(E)

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